2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
イタリア近現代史、イタリア地域研究 国民国家、ナショナリズム、ファシズム、植民地主義、グローバルヒストリー、ジェンダー、人種主義
演習題目
ゼミ紹介
このゼミの目的は、イタリアを中心として、国家や国民、その歴史について私たちがもっている統合的で均質的、非時間的なイメージを問い返し、多様で豊かな人々の生のあり方に、歴史や社会、文化を検討することを通じて接近すること、さらにそこから、私たち自身が投げ込まれている社会や現代世界への理解を深めることです。 歴史学全般や西洋史、イタリアの歴史や社会、文化に関する文献の精読、関心のあるテーマの発見や関連する文献の探し方・調査の方法に関するガイダンス、プレゼンテーションやディスカッションなど、卒業論文・卒業研究の基盤となる演習を行います。 受講生は、歴史や社会について、批判的・問題発見的な意識をもち、それを積極的に言語化しようとする態度をもって臨むことが求められます。イタリアやその他の地域社会に関する日本語や英語、イタリア語のテキストや史料に、比較の視点を忘れずに向き合ってください。 研究と対話を通じて自分自身の視野を広げていこう、深めていこうする姿勢があれば、専攻語・地域は問いません。
卒論・卒業研究について
相談のうえ、興味や関心と、論文・研究としての成立の可能性を検討し、テーマを設定します。 これまでに、 イタリアにおける「移民」の歴史と現在/現代イタリアにおける若者/高齢者福祉の日伊比較/「スローフード」運動、食のグローバリゼーション/ファシズムとその文化、記憶/国民統合政策、ナショナリズム/国民の分断の経験と記憶/南部問題、地域問題/労働者・労働運動の歴史/イタリアにおけるジェンダー などのテーマで卒論が執筆されました。
受講上の注意など
イタリア語既習者であることは必須ではありません。 ・準備をしてゼミに出席すること ・文献の講読や研究報告などにあたり、積極的に自分の考えを表明すること ・同時に、他の受講生の意見にも真摯に耳を傾けること を心がけ、活発に議論の場をつくる努力が求められます。 小田原が担当する「ヨーロッパ地域研究A・B」(火曜4限)を履修することが望ましいです。
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