2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
現代西アジア・北アフリカ(中東)地域の政治、思想、歴史
演習題目
ゼミ紹介
近年の西アジア・北アフリカ(中東)地域情勢、とりわけアラブ地域情勢は、同地域のメインストリーム・メディアが発信する情報が政治的偏向を免れず、また欧米(さらには日本)のメディアやアカデミアがこうした情報の是非を充分検証しないままに無批判に受け入れる傾向が強いため、ますます実情把握が困難になっています。とくに西アジア・北アフリカ(中東)地域で起きている政治的な出来事のなかには、現実とはまったく異なった評価・解釈がなされているものさえあります。 こうした現状を踏まえて、本演習では、今日のアラブ地域を中心とする西アジア・北アフリカ(中東)地域で起きている政治的な出来事を、地域研究の王道である「現地主義」に基づいて把握することを目指します。具体的には、西アジア・北アフリカ(中東)地域における近年の政治変動を扱った日本語および現地語の一般書・研究書を輪読し、「民主化」(「独裁化」)、「分権化」(「集権化」)、「権威主義」、「体制転換」、「紛争」、「人権」、「主権」、「内政干渉」、「宗派主義」、「民族主義」、「イスラーム主義」、「テロとの戦い」などについて批判的に考察する予定です。
卒論・卒業研究について
現代西アジア・北アフリカ(中東)地域の政治、思想、歴史に関わる問題を主な題材とし、同地域の現地語の資料を利用することが原則です。 過去の卒業論文についてはhttp://cmeps-j.net/aljabal/seminar.html#002を参照ください。
受講上の注意など
今日のアラブ地域を中心とする西アジア・北アフリカ地域の人々の意識に直に触れることがこの演習(そして私自身)の本分ですので、アラビア語、ペルシャ語、トルコ語、ヘブライ語といった現地言語の読解力が必須となります。 また「日本語で読む世界のメディア」への参加を通じて西アジア・北アフリカ地域の情勢に日々触れることが求められます。
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