2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
比較政治(先進諸国)、西欧政治、社会争点(民族・移民、環境など)の政治
演習題目
ゼミ紹介
先進諸国の抱える課題を政治学の観点から考えます。キーワードは、政党(あるいは政党制)、利益団体、選挙、政治参加、地方政治、分権、政治改革、社会的亀裂(宗教、階級、地域性など)、環境、民族・移民、ナショナリズム、ポピュリズムなどです。国内の政治が中心となります。 担当者の元来の研究分野もあり、ゼミでは西ヨーロッパ諸国をメインにとりあげます。なお、それらと比較可能な、成熟した民主主義の国(いわゆる「先進諸国」=民主政治の形式的な実現自体はもはや課題となっていない国)は卒論の対象となりえます。 基本的には、日本語で書かれた研究論文、ないし英語で書かれた政治学の教科書・概説書を輪読(受講者のなかの担当者が内容を要約紹介した上で、全体で議論)する形で進めます。 ゼミ志望の際には、志望理由に記入された関心の方向性を重視します。このため、当ゼミを第三希望までに含める可能性がある場合は、指定の期間中に実施される個別ガイダンスに【極力出席ください】(個別の相談やメールに対応できないこともありうるため)。 なお、担当教員は問いませんが、政治学に関する導入科目・概論科目(政治学入門ないし国際政治概論)を二年次までに履修していることが強く望まれます。
卒論・卒業研究について
<過去の主な卒業論文タイトル> 司法府の政治的役割/サッチャー期農業政策の形成構造/バルセロナにおける都市再生パートナーシップ/環境問題と政治/フランスの社会政策と女性就労/オーストラリア連邦政治の政党制/オランダモデルとワークシェア/西欧福祉国家の変遷/イタリアの政党システム改革/日本における政策決定構造の変容/スウェーデン政治の交渉アクター/西欧における極右勢力の変容/カナダの州財政制度改革をめぐる政治/日本における市民討議会制度の課題/再開発へのコミュニティの関与/イギリスのワークライフバランス施策/フランス政党政治の変容/亀裂社会と多極共存型民主主義/アイルランドの政党制変容/オランダ・コーポラティズムの構造変化/ドイツの社会的市場経済と新自由主義/「移民」に対するフランスの右派政党の姿勢変化/先進諸国におけるマスメディアの衰退/ドイツ緑の党の政策妥協/フランスの直接行動と労働組合/イギリス総選挙における経済イシュー/イタリアでの中道右派の変化/カタルーニャにおける自治の歴史的背景/スウェーデンにおける新興政党の台頭/日英の新自由主義的改革/オランダにおける極右政党の展開
受講上の注意など
勉強が好きでないという人や消去法での選択という人は困りますが、じっくり腰を落ち着けて「大学」という研究・学問の場に触れてみたいという意識が明確な方は、政治学(比較政治)分野の研究者志望の人から、行政官やメディア、シンクタンクなど政治学の素養が期待される専門的職に就くことを考えている人、また早く社会に出てバリバリ活躍したい人まで広く歓迎します。 いずれにも共通して必須なのは、学修を優先する意識と姿勢です。 政治学という学問やその社会的意味について真剣に考え、それに基づく分析に自発的な関心を持ち、ゼミや卒論に主体的に取り組むことを期待しています。
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