2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門領域:中国・香港を対象とする地域研究(社会保障、労働関係、産業、ジェンダー事情) 卒論指導可能分野:現代中国の経済・社会
演習題目
ゼミ紹介
当ゼミでは、現代中国の経済と社会事情に関して調査方法を学び、学術論文を執筆します。 中国の世界経済における存在感は急速に高まり、世界第2の経済大国になりました。しかし国内には、拡大する貧富の格差、加速する少子高齢化、上昇する人件費、地方政府の負債や土地の権利をめぐる摩擦など、課題が山積しています。またスマートフォンや次世代EV(電動自動車)、デジタル通貨などイノベーションの新たな拠点として台頭したために、米国の警戒を引き起こしています。 こうした中で中国経済の実態を理解するには、信頼できる情報を選別し分析を行う必要があります。さらに、政治の変化と歴史的背景を理解したうえで、統計データをチェックし、市場分析を行うことも肝要です。 理論的な枠組についても、中国では驚異的なスピードで研究成果が増産されています。単なる「中国事情通」ではなく、(1)国際的なの理論研究の動向を踏まえる、(2)日本との比較を行う、(3)歴史的展開に留意する、という3点を組み込んで、日本発の独自の中国研究を目指します。 ゼミでは、まず中国の経済成長に関する基本文献を共通のテキストとして購読するとともに、年間を通じて各自が論文のテーマを決めて発表を行います。またゼミ生の希望があれば、全体の共通のテーマを設定します。 これまで夏休みにはゼミ合宿を行い、集中して論文執筆のための中間検討会を行ってきましたが、ここ3年間は新型コロナのために中止となりました。2023年度は、感染状況等が許せば再開する予定です。
卒論・卒業研究について
2023年度の卒業論文のタイトルは、以下のとおりです。 ・中国政府のIT企業に対する規制強化の要因―フィンテック規制と独占禁止法による規制からー ・中国デジタル文化コンテンツはなぜ日本で普及が進まないのか―動画配信市場に着目して― ・政府との関係性から見る中国ゲーム業界の現状 ・台湾の注力産業におけるSTEM人材不足について ―3つの要因から分析― ・学生生活から見る日中関係-歴史認識と歴史教育- ・中国のライブコマースとそれに関する法律規制〜課題と対策〜 ・東アジアにおける地域環境制度~政策共同体構築の停滞と機能的地域環境協力の効果~ ・共働き社会への希望-家事代行サービスの利用による可能性- ・日中アニメ産業収益性比較ー「日本アニメーターが奪われる」ネットニュース事例の検証を通じて ・日本の女子大学生の子育て意識に関する研究
受講上の注意など
現状分析が中心のゼミですので、既存の日本語文献だけに頼ることができません。中国語、英語の文献を利用することを意識してください。
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