2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
アメリカ文化 (文学・芸術・音楽・映像)、批評理論、比較文化論、イギリス、日本、その他地域の文学にも触れます
演習題目
ゼミ紹介
伝統的な文学を中心に合衆国・英語圏の文化を広く扱います。19世紀・20世紀以後のアメリカ文学、ジャズを中心とした音楽、絵画、映像作品、批評理論などを適宜必要に応じて授業で取りあげます。アメリカ文化と関わりが深いこともあり、イギリス、アイルランド、ヨーロッパ、ラテン・アメリカなど、その他の地域の文学・文化にも触れます。ロマン派以降のイギリス文学は指導範囲内とし、international studentsには現代日本文学も指導します。演習は発表形式で、受講生の発表をもとに議論を行い、教員がコメントして解説します。授業のトピックは学期によって変わります。使用言語は日本語あるいは英語。留学生が参加することもあるため、英語でのスピーキングにもできれば意欲的に取り組んでほしいです。学部の授業は日本語になることが多いですが。 毎回ある程度の分量の英文テキストを読みます。英語を学習する意欲が必要です。授業準備に相応の時間を割かなければならないでしょう。講義では英米文学・文化を学ぶために必要なトピックを順次扱います。留学も推奨されており、例年ゼミ生の半数程度が各国へ留学しています(コロナの状況により過去3年間はこの限りではありません)。ゲストによる講演や美術鑑賞などの特別行事がカリキュラムに織り込まれることもあります。指導が厳しいゼミだと考えられているようですが、英文のテキストを読んで考えること、分析的観点を学ぶこと、正確な記述を心がけることなどは大学での勉強・研究の大前提だというだけのことです。これまでも意欲ある受講生たちと楽しく勉強できていたと思いますし、英語の学習や学問研究で非常に高いレベルの成果を収めた受講生も従来多数いました。 通常ゼミ選抜は行なっていません。秋の仮登録で希望者が15名を超える場合のみ選抜を行います。このゼミに所属することをすでに決めている人は、必ず第一希望として仮登録してください。 ゼミの教員は様々な分野・場所で活動しています。William Faulknerなどのアメリカ現代文学が専門です。現代文化全般に興味を持っていますし、古典文学は子供の頃から愛好してきました。主に海外の学会等で活動しています。その結果として、19世紀アメリカの古典文学(Herman Melville, Emily Dickinson, Edgar A. Poeなど)の研究や、日本文学の研究(村上春樹、三島由紀夫、大江健三郎など)にも関わってきました。また、子供の頃からアマチュア演奏家として音楽演奏を続け、海外の大学では一部音楽の勉強もしていました。どんなジャンルの研究も作品の鑑賞から始まります。文学・文化・芸術一般を愛し、大学レベルで学ぶ意欲のある受講生の参加をお待ちしています。ゼミ生の多くは一般企業・官庁などに就職しますが、本学、東京大学、東京藝術大学その他の大学院に進学する人も少なからずいて、国内外の大学等で活躍しています。
卒論・卒業研究について
自由にトピックを選ぶことができます。演習と講義で知識、分析力、記述能力を身につけ、それぞれの興味に応じて優れた論文・研究を作成します。新しい題材(ヒップホップ、ミュージカル、現代の映像作品、映画音楽など)を取り上げる人もいますが、研究資料が少ない分野を扱う際には本人のオリジナリティがより強く求められます。Charlotte Bronte, Emily Bronte, James Joyceなどイギリス・アイルランドの作家、 Theodore Dreiser, William Faulkner, Henry James, Edgar A. Poe, Nathaniel Hawthorneなどの古典アメリカ作家、Flannery O'Connor, John Irving, Toni Morrison, Ralph Ellison, Raymond Carver, Thomas Pynchon, Don Delillo, Kazuo Ishiguro, 村上春樹, Paul Austerなどの現代作家を扱った論文のほか、パンク・ロック、Elvis Presley, Jim JarmuschやDavid Lynch, Christopher Nolanなどの映像作品、モダン・ジャズ、ミュージカル、イギリス演劇の翻訳、ヒップホップなど、これまでも卒業研究のトピックは多様でした。論考と併せて音楽作品を制作した学生もいます。アメリカ関係以外について指導できるかどうかは個別のトピックによります。相談してください。教員は論文の形式についての指導と草稿の作成補助を主に行います。英文あるいは和文で執筆・制作します。
受講上の注意など
どなたでも歓迎しますが、テキストがほとんど英文ですから、入学時の専攻地域に関わりなく英語を学習する意欲が必要です。教員に馴染みがない人はゼミ選択に際して必ず面接を受けてください。
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