2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門領域:日本の美学・芸術学。特に和歌・連歌、日本庭園、茶の湯などを対象とした、中世から近世にかけての創作論・鑑賞論。 卒論指導可能分野:広い意味での「日本」+「芸術」にかかわる創作物および文化的事象についての研究。
演習題目
ゼミ紹介
ゼミ生による定期的な研究発表と、その内容に関して全員で行う質疑応答を何より大切にします。「卒論指導可能分野」にあるとおり、所属学生の研究分野は多岐にわたるでしょう。それは多様ではありますが、決して雑多ではありません。なぜなら各自が全く異なるアートフォームないし思想を扱っていても、創作の営為に通底するものを摘出し敷衍した見解の蓋然性こそが、研究の質をはかる基準として共有されているからです。 他者の研究テーマを自らの興味に引きつけ、考察の試金石とすることは、他者に共感し、その考えを糧とする力を確実に伸長させます。本ゼミでは、そうした他者との協調を通して自己を更新していくことのできる力を養います。 過去の卒論題目の例 ・『餅酒歌合』に見る酒文学の萌芽―酒の「俗」への転換点― ・江戸時代前期上方の服飾観にみる友禅意匠の変遷 ・メディア論から分析する『アタシんちの男子』―現代テレビドラマとマクルーハンの関与について― ・マンガを「読書する」 ・使用された茶道具から考える千利休の茶の湯の実際―格の高い茶道具の使用とその意義― ・「ポスト・サイバーパンク」に見るユートピア思想の反理想 ―資本主義リアリズムの観点から ・2.5次元ミュージカルファンダムにおける「推し疲れ」の原因と特徴
卒論・卒業研究について
日本の文芸や芸術文化について熟考し導き出した結果を、他言語に翻訳する可能性を模索すること、そして他の芸術文化と類比すること。この二つの要素をみたしていれば、それは「国際日本学」の研究としてすぐれたものになると考えます。したがって、私の「専門領域」主に〈日本の〉〈古い〉文芸や文化ですが、卒論作成ゼミでは、〈現代の〉、そして〈世界の〉文化・芸術に興味をもっている学生も、歓迎します。
受講上の注意など
指導は日本語で行います。 大学院への進学を目指す方に対しては重要な注意点があります。必ず事前にご相談ください。
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