2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
西洋美術史、文化史、キリスト教文化、イベリア美術史、中世美術史
演習題目
ゼミ紹介
このゼミの扉は、美術、建築、音楽、宗教、歴史などを切り口として、イベリア世界、西欧世界、中南米を含むスペイン語圏の文化・地域・社会について理解を深めたいと思っている人に広く開かれています。専攻語は問いません。自分の関心のある領域を主体的に探求すると同時に、他のゼミ生の発表内容にも興味を抱いて積極的に質問・議論に参加できることが唯一の参加条件です。 ゼミでは、まずリサーチの仕方、文献の探し方、プレゼンテーションの基本などを学びます。その後は受講者による発表が中心となります。担当教員はいつでもテーマや調査、研究上の相談に応じますし、必要な援助も行いますが、受講者自身が自分の興味を発展させようとする継続的な努力が不可欠です。
卒論・卒業研究について
受講者自身が勉強を進めていくなかで、自分の体験と関心に基づいてテーマを選ぶことになります。しかし思いつきだけでは壁につきあたります。常日頃からのリサーチと勉強が大切です。 これまでの例では、地域でいうとスペイン、中南米、日本、韓国、フランス、アイルランド、イタリア、アメリカなど、時代でいうと中世から現代までと多岐にわたっています。 近年の卒論の例: 「コンキスタドールか、聖人かーフニペロ・セラとカリフォルニア・ミッションー」 「ピエール・ボナール作品の女性 ー装飾性、アンティミテ、交わらない視線ー」 「2000 年代以降におけるバルセロナ、ラバル地区の公共文化施設の社会的機能 文化芸術が社会に根付 くための取り組み」 「災害時における訪日外国人旅行者への情報支援のあり方―現状分析と今後への課題―」 「浮世絵の受容史に関する考察 ー絵師と権力者の関係に注目してー」 「日韓における単独世帯の増加と若者世代に対する政策」 「MZ世代とスニーカーリセール市場の関係に関する研究」 「日本ワインの文化醸成に関する一考察」 「字幕における言語文化的情報の翻訳 ―イタリア映画“Scusate se esisto!”の日本語字幕を分析する―」 「男性中心主義的芸術界へのジョージア・オキーフの挑戦-作品モティーフ変遷の観点から-」 「後期ロマン派の西洋クラシック音楽における「スペイン的要素」の抽出に関する⼀考察」 「民主政移行後のスペインにおける映画を通じた「歴史的記憶」の回復—子どもの視点から見たスペイン内戦—」 「世界遺産における保護と持続可能な活用の両立に向けた課題」 「1960年代~1980年代のキューバ・ポスターから見る社会」
受講上の注意など
スペイン語の知識能力は問いません。しかし指導教員の専門上、またスペイン語専攻の学生が比較的多数を占めることからも、授業で扱われる事例はスペイン語圏に関するものが多くなります。それらにまったく関心が持てないと退屈きわまりないでしょう。
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