2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
国際法(International Law)、国際機構論(International Organizations)
演習題目
ゼミ紹介
3年次の春学期は、国際機構論の観点から、国際連合(United Nations)に関する研究を行います。 「国連システム」、「国連事務総長」、「集団安全保障」、「自衛権、テロ対策」、「人道的干渉、保護する責任」、「核不拡散」、「制裁」、「国連平和活動」、「人権」、「持続可能な開発」、「国際機構の責任」といった諸問題について、英語圏の大学等で広く使用されている教科書・資料集(Simon Chesterman, Ian Johnstone, David M. Malone (eds.), Law and Practice of the United Nations, Documents and Commentary, 2nd edition, Oxford University Press, 2016)を用いて、国連を中心とする国際機構の取り組みについて検討します。 3年次の秋学期は、国際法に関する模擬裁判事例を用いて、原告と被告の2チームに分かれて、 国際司法裁判所を想定した「模擬裁判」を実施します。国際的に評価の高い国際法模擬裁判大会であるジェサップ国際法模擬裁判大会(Philip C. Jessup International Law Moot Court Competition)や外務省と国際法学会が共催しているアジアカップ国際法模擬裁判大会で使用された問題文等を教材とします。 「模擬裁判」は法学関係科目の理解を深めるうえで、学習方法としては「講義」、「研究指導」と並んで有益な方法であるため、3年次の秋学期はこの手法を用いることによって、法的思考力を養いたいと考えています。国際法の体系について全般的に学びながら、申述書の作成、口頭弁論の準備を行います。 4年次の卒業論文演習は、国際法または国際機構論(国連研究、EU研究等)の分野における卒業論文執筆のための「研究指導」となります。
卒論・卒業研究について
2022年度のゼミ生たちが提出した卒業論文のテーマは以下の通りです。 1, 国際機構論:「国連安全保障理事会における拒否権の意義とその行使の合法性」 2, 国際法(海洋法):「公海における海洋保護区の設定とその法的評価 -第三国との関係からの考察-」 3, 国際法(国際環境法):「EU炭素国境調整措置のWTO法適合性」 4, 国際法(国際人権法):「日本における自由権規約第一選択議定書の批准可能性の検討」、 「ロシアとの関係性からみる欧州人権裁判所の役割・今後の展望」 5, 国際法(国際刑事法):「国際刑事裁判所と国連安全保障理事会の関係性に関する法的評価」 6, 国際法(武力紛争法):「サイバー上における文民の敵対行為への直接参加と文民保護」
受講上の注意など
2023年度春学期に、「国際法概論1」、2023年度秋学期に、「国際法概論2」の授業を履修していることが望ましいですが、時間割の関係で難しい場合は、2023年度秋学期の専攻科目は2年生から履修可能なので、「国際法2」、「国際機構論」等の授業を履修してください。
ページの先頭へ