2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
アフリカ研究、国際関係論
演習題目
ゼミ紹介
開発や平和構築といった国際社会の行動について考えることがゼミの目的です。なぜ先進国や国際機関は、発展途上国の開発を支援しようとするのでしょうか。あるいは、なぜ武力紛争を経験した国々の平和構築を支援するのでしょうか。他国の営みに口を出し、手助けしようとする私たちの行動について、考えていきます。 どのように考えるかですが、次の点に注意して進めたいと思います。 1.開発の歴史を学ぶ。 発展途上国の開発という現象は、第二次世界大戦後に本格的に始まります。そのなかで、国際開発戦略は時代ごとに変化し、開発の意味も変わってきました。こうした流れを理解するところから始めましょう。 2.本を読んで考える。 1950年代以降に本格化する国際開発について、数多くの研究がなされてきました。入門書から専門書まで、たくさんの関連研究書が出版されています。また、国際機関や政府機関による政策文書もたくさんあります。こうした文書を材料にして、疑問を出し合い、考えを深めていきます。 3.地域に引き付けて考える。 外大生は専門地域を持っています。国際社会の議論を自分の専門とする地域に落とし込んだときに何が見えてくるかを考えます。日本に引き付けて考えることも推奨します。 開発や平和構築について深く考えたい方にゼミに参加してもらえると嬉しいです。
卒論・卒業研究について
開発にせよ、平和構築にせよ、幅広い分野です。3年次のゼミで自分の問題関心をはっきりさせ、卒論につなげてほしいと思います。
受講上の注意など
私はアフリカ研究が専門ですが、受講者に対してアフリカに関する特別な知識は求めません。ただ、自分の専門とする地域への知識やこだわりは必要だと考えています。春学期に開講する「国際政治概論」(「国際協力の史的展開」)は、上記「ゼミ紹介」で記した3点のうち、第1点を解説します。ゼミ生の選定に際しては、この授業の受講者を優先します。
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