2020年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
フランス語圏の文学およびフランス文化(美術・映画・音楽・マンガ・ミュージカルなどの舞台芸術・ファッション・料理)、批評理論、日仏比較文化 (卒論指導については基本的にはフランス語圏の文学と文化を対象としますが、文学や文化に関してであれば他の言語圏のものでもすべて対応します)
演習題目
ゼミ紹介
このゼミは、4年次の卒業研究として、主にフランス語圏の文学や文化をテーマにした論文や作品を執筆・制作しようとしている3年次・4年次の学生のために開かれています。フランス文化に興味を持ち、その新たな魅力を発掘しようという意欲のある人を歓迎します。 3年次の「演習」では、フランス文化の様々な課題について幅広い知識を得るためにフランス語で書かれたテキストを読んでいきます。文献リサーチ、レジュメや訳稿の作成などを行い、質疑や討論を進めます。割り当てられた文献を正確に読み、適切な方法で発表することが必要です。その上で、精読したテキストから抽出された論点や方法論を各人が興味のある対象に適用・応用して発表することが求められます。 4年次の「卒業研究演習」では研究テーマを徐々に絞り込み、各人がテーマに沿って資料を収集し、テキストをきちんと読みこなし、論文や作品の構想を段階的に発展させていきます。何度も中間発表をしあい、討論を行って内容を磨いていきましょう。他の参加者のテーマにも広く興味を持って積極的に討議に加わって下さい。
卒論・卒業研究について
これまでにこのゼミの卒業研究で論文や作品を執筆・製作した学生のテーマ・対象には次のようなものがあります。 ■文学:ル・クレジオの初期作品におけるサルトルとカミュの影響について、ゾラ『ムーレ神父のあやまち』における植物の意味、ゾラ『パリの胃袋』における食べることのテーマ分析、ゾラ『愛の一ページ』と『作品』における川の表象、クレチアン・ド・トロワ『ペルスヴァルまたは聖杯の物語』、アポリネール『カリグラム』、ミシュレとジョルジュ・サンドにおける魔女の表象、ウジェーヌ・シュー『パリの秘密』と娼婦、ボードレールの散文詩における「二重性」と「海」のモチーフについて、プルースト『失われた時を求めて』における人体の美とギリシア、モーパッサン『首飾り』の「落ち」を落語的観点から読み解く、フランシス・ポンジュの散文詩「軟体動物」の言語学的分析、「フランス:ハイカイ」と俳句のジャポニスム、ユイスマンス『さかしま』におけるダンディスム ■美術・美術館:マネにおけるダンディスム、ガレのジャポニスム、ヨーロピアナ(ポータルサイト)のミュージアム論から見た分析、ベルト・モリゾとメアリー・カサットにおける女性の表象、クリムトにおける「正方形」について、アンリ・マティス《ジャズ》における「異者」表象、ドラクロワ《民衆を導く自由の女神》における寓意と現実の融合 ■音楽:宝塚の『激情ーホセとカルメンー』ービゼー『カルメン』とメリメ『カルメン』との比較からー ■映画:ジャン・ルノワール『ピクニック』における水、アニエス・ヴァルダ『5時から7時までのクレオ』における女性、グザヴィエ・ドラン『マミー』における音楽 ■ファッション:ロリータ・ファッションとは何か ■漫画・BD:ルドルフ・テプフェールを中心とするマンガにおけるキャラクターについて ■フランス料理:「味わい深く」かつ「軽やか」なタルトの考案(作品制作)
受講上の注意など
少なくともフランス語中級程度の読解力が必要です。ただし、フランス語履修者以外でも、テーマによっては授業の受講・卒論指導を行うことは可能です。 またフランス文学や文化の講義を積極的に受講することが望まれますが、必須条件ではありません。
ページの先頭へ