2020年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
教育心理学、発達心理学、認知心理学
演習題目
ゼミ紹介
心理学研究法には、厳格なルールが存在します。なぜそのようなルールが存在するのか、そしてそのルールに則った研究法により、どのような研究が実施可能なのか。このようなテーマに関し、講義・演習を交えながら考察を深め、4年次に卒業論文の研究を行う上での基礎技能を身につけるための、システマティックな指導プログラムを用意しています。以下、前期および後期に行うゼミ内容について紹介します。 前期: 実験演習を通じて、心理学に必要とされる基礎的な知識・技術の獲得を目指します。はじめに、学問として心理学が成立した過程について学び、心理学研究法への理解を深めます。その後、実際に心理学実験を体験し、実験結果を報告するレポートを作成することで、心理学論文の構成についても学びます。 後期: 選定した複数の論文(英語論文も含む、発達、認知、 教育心理の分野が中心)について各自に発表してもらい、みなでディスカッションを行う予定です。この中で、心理学研究を理解する上で必須となる心理統計法についても、解説を行います。
卒論・卒業研究について
質問紙調査ないし実験によりデータを収集し卒業論文を作成します。統計によるデータ分析が必要となります。テーマは教育心理学・発達心理学・認知心理学の分野内であれば、できる限りご希望に応じます。ただし臨床心理学(カウンセリングを含む)に関するテーマは残念ですが、原則として実施できないとお考え下さい。
受講上の注意など
複雑な社会問題・社会現象の構造を,シンプルなモデルにまとめて分析を行うことが可能である点において,心理学研究法は魅力的なツールです。しかしそのツールを使用する分析者の問題意識が十分でなければ,よい研究はできません。そのため,多様な社会問題・社会現象に関心を持ち,心理学をはじめとして,様々なジャンルの学術文献に目を通す自主的な研究態度を求めます。 また受講に当たっては,以下の点にご留意下さい。 ①すでに一定の心理学の知識をもっており,自主的に,心理学的な考察を行えることを求めます。人間科学概論A(心理学基礎)などの心理学に関する授業はすでに受講していることが望ましいです。 ②研究で使用する統計ソフトの使い方については,各自でマスターしていただくことになります。普段からパソコンを使い慣れておくこと(レポート作成,表や図の作成など)が必要です。 ③ゼミの欠席は原則として認めません。 大学の方針により,2017年度より心理学実験室・演習室が廃止され,これまでの指導体制を抜本的に変更することになりました。そのため履修希望者全員に対して選抜試験を実施します。 10月7日(水)418号室11:50よりゼミ・ガイダンスを実施します。ゼミ選抜の方法についてお伝えし,選抜試験の日時を調整しますので,必ず出席して下さい。事前連絡なくゼミ・ガイダンスに欠席した場合,ゼミ選抜に参加することはできません。
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