2020年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
ロシア近現代文学、ロシア文化、芸術、比較文学
演習題目
ゼミ紹介
このゼミは、主としてロシアの文学・文化・芸術をテーマにした卒業論文を書きたいという人のためのものです。知的好奇心のある人、広い意味での「ロシア文化」に興味を持ちその魅力を発掘しようという意欲のある人、向上心のある人、ゼミの運営に創造的に関わってくれる人が望ましいです。ロシア語をある程度勉強した人なら、ロシア語以外の言葉を専攻している人でも歓迎です。 3年生の「専門演習」では、ロシア文化のさまざまな課題について幅広い知識を得るために、各自が選んだテーマでプレゼンをして全員でディスカッションするとともに、ロシア語テクストを精読していきます。あらかじめ担当箇所が割り振られますので、事前に訳文を用意しましょう。 4年生の「卒業論文演習」では、引き続きロシア語テクストの精読をしつつ、各自の研究テーマに添って資料を収集し、きちんと読みこなし、論文の構想を練っていきます。何度か中間発表をしあい、質問をぶつけあい、討論をおこなって切磋琢磨していきましょう。他の参加者のテーマにもぜひ興味を持って積極的に討議に加わってください。卒論に関しては、個別に相談に乗り丁寧に指導します。 授業内での学習の他に、課外授業もいろいろおこないます。大学の外に出て音楽・絵画・映画・料理などの生きたロシア文化を実際に体験しましょう。ロシア文化に関するイベントの企画も大歓迎。ゼミを魅力あるものにするのはみなさん自身です。
卒論・卒業研究について
最近このゼミで卒業論文を書いた学生のテーマには次のようなものがあります。「レオン・バクストの衣装──非西欧的な色彩とデザイン」「ロシア・サーカスにおけるクマ──畏怖と愛着の両義的存在」「『ノスタルジア』におけるシンボリズム——永遠のノスタルジア—」「ヴェリミール・フレーブニコフ 星の詩学―『メドルームとレイリ』と『カー』の関連についての一考察」「後期ブーニンの比較文学的研究―記憶と時間をめぐって」「芸術伝道者としての白系ロシア人―上海バレエ・リュス―」「ベラルーシにおける戦争の記憶化とその表象」「ソヴィエト・フリージャズの特異性──ガネリン・トリオと山下洋輔トリオ「キアズマ」を巡って」「満・ソ・日プロパガンダグラフ誌の比較研究」「ロシアの貴族荘園=ウサージバの文化的意味について」「カザフ民族音楽の形成〜ソ連時代を中心に〜」等々。ロシアの児童文学、ロシアの推理小説、チェコの小説の翻訳を手がけた人もいます。 ロシア・旧ソ連地域・東欧地域の文学・文化・芸術に関するテーマなら何でも自由です。アプローチのし方は一緒に考えていきましょう。テーマも方法論も最大限に主体性を尊重します。
受講上の注意など
少なくともロシア語中級程度の読解力が必要です。ロシア文学やロシア文化の講義を受講することが望まれますが、必ずしも絶対条件ではありません。
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