2020年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
ミャンマーの社会・文化、東南アジア文化人類学、東南アジアの宗教(とくに上座仏教研究)、
演習題目
ゼミ紹介
何を学ぶことができるのか 東南アジアを中心とした文化人類学理論 (文化人類学の視点からみた文化理解、他者理解の可能性) 演習の具体的な方法 人類学的観点に基づき、「文化」を扱うさまざまな方法を学びます。具体的には、基本的な人類学的研究を取り上げ、文献講読を行います。ゼミでは、班に分けて発表を行い、議論には全員が参加してもらいます。 文献講読は1年間行います。一方で、それぞれが興味を持つテーマを模索し、夏休みにレポート執筆を課題とします。 秋学期にレポートは全員に配布しあい、授業で発表を行い、卒論執筆につなげていきます。 来年度の演習の内容 文化人類学におけるさまざまなテーマ(例えば、文化相対主義、民間治療と医学・癒し、ジェンダーと家族観、開発・ケア・福祉、「観光」と他者像、世界遺産、社会運動等)を中心として、基本的な文献、さらに、邦語・英語論文などを輪読します。受講者の関心に合わせ、授業中にテーマを絞り込みます。
卒論・卒業研究について
卒業論文・卒業研究題目の例 この2年ほどで提出された卒論と現在準備中の卒論はテーマで分けると以下のようなものです。 1) 他者理解・観光:現代アートを用いた観光開発、アニメ聖地と町おこし、コンテンツツーリズム、インバウンド観光の可能性、エコツーリズム、クール・ジャパンの可能性等 2) エスニシティ・宗教関連:東南アジアのイスラームファッション、マレーシアにおける女子割礼に関わる人類学的考察、信仰実践における社会的圧力等 3) 地域研究・文化あるいは社会問題研究:ラオスにおける開発、動物愛護と伝統文化をめぐる人類学的研究、シンガポールにおけるナショナル・アイデンティティ模索、ミャンマー民族衣装、フィリピンの民族衣装、ベトナムの犬食文化、ベトナム人女性のステレオタイプの形成と社会背景、ミャンマーにおける「オーガニック」生産と消費等 4) 国際移動・難民関連:出稼ぎ等国際移動、中国政府による海外華人の留学受け入れ、反イスラム主義研究(イスラモフォビア) 5) 現代日本社会・ジェンダー研究:限界集落におけるつながりと文化変容、チャイナタウンと多文化社会、介護に携わるフィリピン人留学生、生殖技術と家族、瞑想から見るケア、医療課する社会における主体的「健康」等
受講上の注意など
東南アジア地域を対象としますが、それ以外の専攻でどうしても文化人類的手法を学びたいという場合は面談をしますので、連絡をください。また、文化人類学関係の講義を履修しておくことを強くすすめます。受講していない場合入門書等を一冊は必ず読んでおいてください。同時に開講する講義は必ず受講してください。
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