2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
【専門領域】統語論、意味論・語用論、言語資源開発;東南アジア島嶼部の言語(オーストロネシア諸語、英語変種) 【卒論指導可能分野】統語論、意味論・語用論(全般)、言語資源開発;マレー語学(全般)
演習題目
ゼミ紹介
3年次には、春学期に統語論、秋学期に意味論・語用論の理論・分析法を週2回の授業を通じて学びます。その他、他の教員が開講する言語学の各論(音韻論とその他の下位分野のいくつか)も履修し、言語研究をするための基盤を築きます。 4年次には、卒業論文・卒業研究に取り組みます。テーマを決める所から始め、文献探し、文献の内容報告、問題の設定、データ収集、データの分析、文章化まで順を追ってやっていきます。少人数ですので、毎週進捗を報告してもらい、一緒に考えます。 授業時間外の定期的な読書会・勉強会は、今までやったことはありません。 指導学生や授業参加者には、私が関わる研究プロジェクトに参加する機会があります。 【現在、動いているプロジェクト】 1. 代名詞代用・呼びかけ表現の通言語学的研究:聞き手・話し手を指す「お母さん」のような表現を含む8言語(日本語、朝鮮語、マレー語、インドネシア語、ジャワ語、タイ語、ベトナム語、ビルマ語)で研究する科学研究費のプロジェクトです。2022年度は、コーパスへのアノテーションを行っており、複数の大学院生や学部生がプロジェクトに参加しています。2023年度はその継続と整理をします。 2. マレー・インドネシア語の容認性コーパス開発:マレー語・インドネシア語の文法現象ごとの難易度を客観的に解明するための手段として、文法現象を含む文とその容認性のペアから成るコーパスを作成します。2023年度から新しく始まるプロジェクトで、2023年度は容認性コーパスについて理解を深めるとともに、コーパスの設計を行います。 【過去に学生と取り組んだプロジェクト】 東京外大アジア言語パラレルコーパス(TALPCo)への統語構造アノテーション付与:マレー語、インドネシア語のデータに統語構造(樹形図)のアノテーションを付与して公開しました。言語処理学会で発表しました。
卒論・卒業研究について
卒論・卒業研究のテーマは、授業の内容に縛られる必要はありません。「卒論指導可能分野」の範囲内であれば、どんなものでも大丈夫です。英語、日本語、その他の言語についても歓迎です。英語、マレー語、インドネシア語による卒論執筆にも対応します。 【過去に指導した卒論の例】 - 口語マレー語のpro脱落 - タガログ語のヴォイスの対立 - 標準スペイン語の接語重複 - ベトナム語及び日本語における漢語系語彙の品詞性の対照 - On the complexity of complex predicates in Hindi-Urdu - マレー語の閉音節におけるi, uの表層形について - What is Brunei English? - 「山々」などの複数を表す畳語の生産性 - マレーシア語・インドネシア語の類音語における綴りと音の差異について - 英語移動動詞とoverの共起制限:移動動詞の意味分析に基づく分類と分析 - 口語マレー語の談話小辞punyaの統語論的研究
受講上の注意など
言語学概論(=音声学から社会言語学まで言語学の下位分野を一通り概観する科目)、音韻論、統語論は必ず履修して下さい。言語資源開発開発をやろうという人は、それに加え、自然言語処理も履修して下さい。
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