2020年度
2019年度
2018年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
日本語教育学
演習題目
ゼミ紹介
ゼミでは広く日本語教育に関するテーマを扱います。まず、日本語教育学の研究としてどのようなものがあるか概観し、量的研究や質的研究の方法について学びます。その後、各自が興味あるテーマを見つけ、それぞれ適した研究方法を選び、データを収集・分析していきます。その際、テーマは互いに異なっても、ゼミ生同士でもコメントを出し合ってサポートし合いながら、卒論・卒研につなげていきます。ゼミ生の地域言語は日本語に限らずいろいろです。 なお私自身はここ数年は言語とその使用者・学習者や教師がどのような信念(ビリーフ)を持って言語の学習・教育に向き合っているのかといったことを考えてきました。そのようなテーマを選ぶゼミ生も増えてきています。 ゼミでは以下の書籍を中心に扱おうと考えています。 ①研究内容について ・小林明子他(2018)『日本語教育に役立つ心理学入門』くろしお出版 ・津田塾大学言語文化研究所言語学習の個別性研究グループ編,林さと子他著(2006)『第二言語学習と個別性 : ことばを学ぶ一人ひとりを理解する』春風社 ・日比谷潤子編著(2012)『はじめて学ぶ社会言語学―ことばのバリエーションを考える14章―』ミネルヴァ書房 ②研究方法について ・本田弘之他(2014)『日本語教育学の歩き方 初学者のための研究ガイド』大阪大学出版会 ・ゾルタン・ドルニェイ著,八島智子・竹内理監訳(2006)『外国語教育学のための質問紙調査入門 :作成・実施・データ処理』松柏社 ・宮本聡介・宇井美代子編(2014)『質問紙調査と心理測定尺度:計画から実施・解析まで』サイエンス社 ・安田裕子, サトウタツヤ編著(2017)『TEMでひろがる社会実装 : ライフの充実を支援する』誠信書房
卒論・卒業研究について
量的研究(アンケートでデータを集めて分析する研究)も,質的研究(言語教育の現場に入り込んで参与観察を行い現状の問題点を分析し今後の提言につなげるような研究)もあります。言語そのものの研究よりも,言語を使用する社会に関する研究,言語使用者・言語学習者・教師に関する研究,社会言語学的研究も扱っています。 <卒業論文の例> 「ヨルダンにおけるアラビア語母語話者の日本語学習ビリーフ」 「インドネシア・ジャワ島内5州における高校日本語教師のビリーフ分析」 「日本語学習者のフィラー使用の有無が母語話者に与える印象」 「地域日本語教室における今後の課題 ―東京都江東区の地域日本語教室における取り組みを例に―」 「日ロバイリンガルの子どもたちの言語発達の現状―作文調査を通して―」 「日本語母語話者と日本語学習者のぼかし表現「とか」の使用実態分析」 <卒業研究の例> 「外国につながる子どもの就学前教育の現状―岐阜県大垣市のプレスクール事業を通して―」 「ベトナムにおける外国語教育としての日本語教育―メディアから読み解く現状と課題―」 「ミャンマーの僧院日本語学校の実態―A僧院の受講者に焦点を当てて―」 「高等学校国語科教科書リライト教材の作成-中国語母語話者を対象として-」 「漢越語を利用した漢字教材」 「中学校数学科教科書リライト教材の作成」
受講上の注意など
日本語教育に関する概論・選択科目を履修済みであることが望ましいです。地域言語の指定はありません。また,英語力は問いませんが,場合によっては英語文献を読む場合もありえます。
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