2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
近世ポーランド・リトアニア史、ベラルーシおよびウクライナ(=旧ポーランド・リトアニア領の東部地域)
演習題目
ゼミ紹介
ポーランドを中心に、「歴史的ポーランド」に内包される諸地域(現在のリトアニア、 ベラルーシ、ウクライナ等)、またはその近隣の中・東欧諸国の歴史に関心のあるかたの参加を歓迎いたします。 担当教員の専門とする時代は近世ですが、場合によっては中世または近現代についても学べる場とします。サブゼミとしての履修も可能です。 3年生のゼミでは、文献購読を中心に置きます。テキストは担当教員が指定しますが、参加者の専攻言語・専攻地域、興味・関心を参考に選びます。 過去に使用したテキストの例: ・L. Wolff, Inventing Eastern Europe: the Map of Civilization on the Mind of the Enlightenment, 1994 ・P. Burke, R. Po-chia Hsia (eds.), Cultural Translation in Early Modern Europe, 2007 ・S. Plokhy, Ukraine & Russia: Representations of the Past, 2008 ・K. Friedrich,B.M. Pendzich (eds.), Citizenship and Identity in a Multinational Commonwealth, 2009 ・P.バーク『近世ヨーロッパの言語と社会:印刷の発明からフランス革命まで』2009 ・早坂眞理『近代ポーランド史の固有性と普遍性:跛行するネイション形成』2019 全員が事前にテキストを目を通していることを前提に、その日の担当者が割り当てられた箇所のプレゼンテーションを行い、その後全員で質疑・意見交換を行います。 専門書の講読は、知識を得る機会であることはもちろん、論点を把握することに慣れるよい訓練です。ほかの人と一緒に読むことで、自分が見過ごしていた視点にも気づかされます。 卒業論文を意識する時期になると、個別にテーマをたてて文献の調査・収集にあたってもらいます。こちらは孤独な作業になりがちですが、ぜひ、教員やゼミ仲間に卒論の構想を披露してください。誰かの意見・感想の中に思いがけないヒントを見出すこともあるでしょう。 4年生の卒論ゼミにおいては、地道な資料(史料)の読み込みと先行研究の整理の上に、自分の議論を組み立てる作業を行います。それを最後に文章化したものが卒業論文となります。
卒論・卒業研究について
卒業論文・卒業研究は、大学での学びの集大成です。過去数年間に当ゼミから生まれた卒業論文の題目を紹介します。 ・定期刊行物『言葉』と連載小説『トリロギア』にみるシェンキェーヴィチとポーランド・ネイション意識の関係 ・ポーランド独立回復期及び戦間期ポーランドにおけるリプカ・タタール人:アイデンティティと帰属意識をめぐって ・第二次世界大戦後のシロンスク地方における「脱ドイツ化」「ポーランド化」:姓名変更政策の事象から ・ユーラシア主義にみられる帝国の問題:L.N.グミリョフの思想を手掛かりに ・ルチナ・チフェルチャキエヴィチョヴァの生涯とポーランドに及ぼした影響 ・ポーランドにおける出自神話の受容と変遷
受講上の注意など
当ゼミで読むことができる外国語は、英語、ポーランド語、ロシア語(場合によってはウクライナ語も)です。 履修者の専攻語がまちまちである場合は、日本語または英語の文献を読むことになります。
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