2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
グローバル関係学(地域研究、比較政治学、国際関係論)、グローバルサウス、ラテンアメリカ政治(ブラジル)
演習題目
ゼミ紹介
担当教員は国際関係論と比較政治学を専門とし、ブラジルを中心としたラテンアメリカ地域について研究してきました。3年生向けの専門演習も、4年生以上向けの卒業論文演習も、本ゼミでは対象とする専門・国や地域を初めからあまり限定していません。初めから専門や地域を限定し、皆さんにテーマを設定してもらうと、必然的に貧困・格差・教育問題・治安、環境破壊、政治不安など、ブラジル研究で既に行われてきたテーマを選ぶ方が多くなります。そして、そこから導き出される研究結果も、ある程度まで予想できるものとなってしまうのではないでしょうか。 一方で「学術的・社会的に意義のあるものを選ばなければ」と片意地を張らずに、自身の問題関心(例えば、日常生活の中で抱く違和感、大好きな趣味、今までの失敗経験、内なる動機など)を起点に考えてみると、どうでしょうか。その関心を形とするため、まずは所属語科が対象とする地域の問題に埋没せずに発想を広げられたら、「自分しか知らない」・「自分だからこそできる」テーマに出会い、今まで誰も気が付かなかった新しい知見を発見できるかもしれません。純粋に心を痛めたり、ときめいたり、あるいは熱くなったりと、自分の中で何か引っかかるものだから、試行錯誤があっても大学生活という皆さんの大切な時間を費やすに値するものとなります。なにより自分自身が研究をしていて楽しいでしょう。 その意味で、本ゼミでは①政治や社会の問題に関わること、②所属語科の地域と、どこかの異なる国・地域を比較または関係づけることをできるだけ意識するのであれば、いかなるテーマでも研究の対象となりえます。 例えば、ラテンアメリカ(ブラジル)は貿易や移民の関係から、欧米・中東・アフリカとの交流が栄えてきました。近年では、感染症や気候変動など地球規模の課題に取り組むため、中国・インド・日本などアジア太平洋との関係も深まっています。ほかにも複数の地域専攻のある本学だからこそできる、グローバルな研究テーマは無数に存在しえるでしょう。 教員にできることといえば、皆さんの興味関心に有用と思われる分析枠組みや、既存研究の紹介を通じ、より深い理論的分析力を身につけられるよう、一緒に学んでいくことでしょうか。まずは教員に気軽に相談ください。
卒論・卒業研究について
卒論・卒業研究は「問い」を立て、その問いに対して「仮説」を複数設定して検証する「仮説検証型」、あるいは事実を追跡することで新しい仮説をつくる「仮説構築型」の実証研究を推奨します。テーマはまずは自分の問題関心を優先したうえで、できるだけラテンアメリカ(ブラジル)にひきつけられるとよいです。域内の問題に限定せずに、日本など他の地域との比較、国際関係の分析も歓迎します。 前期は先行研究・方法論の読解と討論、後期は研究計画の発表、論文執筆を中心に、各々の卒論・卒業研究を進めます。ゼミ合宿に加え、他大との合同ゼミや卒論発表会、その他のゼミ活動なども行います。
受講上の注意など
ゼミ生たちがゼミのウェブサイトを運営・更新しています。よかったらご覧ください。和やかだけど真剣なゼミの雰囲気が皆さんに伝わるはずです。東京外国語大学舛方ゼミ<https://masukata-seminar.org/> ポルトガル語科以外の学生(特に、少数言語を専攻する学生)や、本ゼミを「サブゼミ」として活用する学生の受講を歓迎します。その場合は、教員が2年生後期~4年生向けに開講している「アメリカ地域研究」を併用して受講することを検討してください。
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