2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
開発経済学、ラテンアメリカ経済
演習題目
ゼミ紹介
開発経済学のみならず、開発研究全般の最終目標は「世界から貧困をなくすこと」です。それゆえ、開発経済学のどのテーマを選んだとしても「如何にして貧困を改善できるか」につながっていきます。私が開発経済学を選んだきっかけも、留学先のメキシコで目の当たりにした「貧困」でした。以来、紆余曲折を経ながらも理論・実証の両面からラテンアメリカの貧困・所得格差を中心に研究してきました。 「貧困・所得格差」を直接的に扱うのは開発経済学の中でも開発ミクロ経済学という分野になります。よって、3年次ゼミでは開発ミクロ経済学にフォーカスした文献購読を中心とします。理論とデータ分析の手法を学ぶことを主眼としますので、学生の皆さんの専門地域は問いません。開発経済学の理論を共通のツールとして、様々な地域の事例を比較検討できれば嬉しく思います。 このゼミは、単に知識を得る場ではなく、活発な議論を通して新たな学問的発見を得る場にしたいと考えています。最初から正解を求めるのではなく、全員で意見を出し合い、考えることによって「解」に辿り着く過程を大切にします。また、途上国研究を志す場合に特に欠かせないのが、自分の知らない分野にも積極的に関心を持ち、理解し、受け入れる姿勢です。報告者のみならず、参加者全員が毎回のゼミで積極的な発言をすることを期待します。
卒論・卒業研究について
開発経済学またはラテンアメリカ地域に関する卒業論文の指導を行います。上述のように、各学生のテーマ・専攻地域は多岐にわたりますので、学生個人の主体的な取り組みと異なる意見を受け入れる懐の深さが不可欠となります。 一本の論文を書くということは、これまで皆さんがやってきた勉強とは180度違う、正解の存在しない世界で自分なりの「結論」を導き出す「終わりのない旅」です。卒論を通して「主体性」と「考える力」を養いましょう。
受講上の注意など
3年次ゼミにおいては毎回、ゼミ生全員に課題文献の該当章をまとめた小レポートの提出を求めます。また、3年次ゼミの文献購読では、各自の興味にかかわらず基本的な経済知識を前提として話を進めますので、本ゼミは経済関連の入門・概論科目を1、2年生で履修済みもしくは履修中の学生のみを対象とします。
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