2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
社会学、社会運動史、沖縄現代史、島嶼社会論
演習題目
ゼミ紹介
アメリカの社会学者C・ライト・ミルズ(1916-1962)は、人びとの日常はどのように「社会」や「歴史」と関連しているのか──それを捉えるための「社会学的想像力」を鍛えるのが社会学を学ぶ意義である、と説いた。このゼミでは、人びとの日常と、人びとの置かれた国家・資本・戦争をめぐる構造的変動の連関、いいかえれば個々人の具体的経験〈ライフヒストリー〉と〈歴史〉の接点を捉え、記述することを目指す。 なお、このゼミでは「島」をめぐる歴史上の事象や時事問題がどのように論じられてきたのかについての理解を深める。2020年度に使用する予定のテキストは以下の通り。 ・秋山道宏『基地社会・沖縄と「島ぐるみ」の運動』八朔社、2019年。 ・桐山節子『沖縄の基地と軍用地料問題 地域を問う女性たち』有志舎、2019年。 ・竹峰誠一郎『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』新泉社、2015年。 ・森亜紀子『はじまりの光景:日本統治下南洋群島に暮らした沖縄移民の語りから』、「帝国崩壊後沖縄における南洋群島引揚者 : 在外財産補償運動を担った開拓世代の経験から」京都民科歴史部会『新しい歴史額のために』290号、2017年。
卒論・卒業研究について
このゼミでは、3,4年次の次の作業を通じて卒業論文を完成させる。 3年次(前期)文献購読とディスカッション、個々の学生によるプレゼンテーション (後期)文献購読とディスカッション、個々の学生によるプレゼンテーション ※前期は学期末までに4000字以上のレポートを執筆し提出することが要件となる。 ※後期は学期末までに8000〜10000字以上のゼミ論文を執筆し提出することが要件となる。 4年次:卒論執筆の途中経過報告および討論をくり返し、卒業論文を完成させる。
受講上の注意など
①この演習では主に社会運動史、環太平洋島嶼社会、沖縄現代史についてのテキストや資料を扱います。関連するテーマについて、本や論文を読み、調査を行いたいという学生を歓迎します。 ②前期に開講される「社会学原論」と「質的社会調査法」、後期に開講される「現代社会論」をあらかじめ受講すること。 ③自身が関心のあるトピックやテーマ、領域などをあらかじめ考え、関連する文献などがあれば積極的に目を通すようにしておくこと。 ④ゼミ登録時には、何をテーマにしたいのか、なぜこのゼミを選ぶのかについての志望動機、および留学予定等を含む事項について詳細に書くこと。 ⑤課題テキストは事前に読みかならず議論に参加すること。
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