2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
アフリカ地域研究、生態人類学、文化人類学、地球環境学 (主なフィールドは、中部アフリカ諸国とくにカメルーンとコンゴ共和国、そして日本。東南アジアや中南米にも関心を持っています)
演習題目
ゼミ紹介
【具体的なモノやコトから人間について考える】 毎日、食事をし、会話をし、仕事をし、踊り、寝る。そんな地域に生きる「具体的な人間」に関心のある人を歓迎します。生態人類学は、自然や環境との関わりから人間について探求する学問です。したがって、食や身体、環境など生活に密接に関わる事柄が入り口となります。これらの事柄を切り口にすることで、地域社会について地に足のついたアプローチが可能になるでしょう。 【歩きながら/食べながら/測りながら/コミュニケーションしながら考える】 文献を読むだけではなく、参加者の関心や希望に応じて、国内のフィールドに出かけ、聞き取りや参与観察、データ収集の実際についてワークショップ形式の実習や合宿形式で学びます。この演習では、アフリカや日本をはじめ、各自が関心を持つ地域について学ぶことを通じて、私たちが当たり前だと思い込んでいる生活や文化について捉え直すことも目標の一つです。学問の醍醐味は対話です。他者や文献やモノ(環境)とのやりとりの中で、自分の関心や問いを客観化し、深める楽しさを味わってほしいと思っています。 【テーマは自由】 地域や言語、テーマを限定しませんが、論理的な思考を求めます。これはという題材を見つけたら積極的に提案を。皆の智恵を借りながら、どうやって研究の俎上に載せられるかを考えましょう。自分の五感を通じて直接に経験できる事実や感覚を大事にして欲しいので、文献研究や統計資料の分析だけではなく、なんらかのフィールドワークや実験を研究に取り入れることを推奨します。具体的方法を検討してもがく中で、問いが自分の手の届く範囲に見えてくるはず。(でも、どうしても思いつかない人は言ってくださいね。) * ゼミでの活動内容の詳細については、以下を参照ください:TUFS Oishi seminarのウェブサイト URL: https://sites.google.com/view/oishi-seminar ** 担当教員の主な研究対象地域はアフリカと日本です。専攻地域は限定しませんが、アフリカ地域(サハラ以南、とくに中部アフリカ)や日本の農山村について深く学びたいという人も歓迎します。
卒論・卒業研究について
【自分の発見やアイデアを面白く】 3 年次のなるべく早い時期に各自で個人研究のテーマを定め、それを念頭に文献を読み進め、ゼミ論文や卒業論文に向けた企画書を作成します。場合によっては、論文ではなく卒業制作を勧めることもあります。その内容をゼミで発表し、参加者全員で検討して練り上げていきます。教員やゼミ仲間との対話を通じて、研究や制作を面白いものにしていってください。 【卒論の初稿や卒業制作の構想は早めに】 卒論・卒研生は、外語祭の期間終了までに一通り完成した卒業論文の初稿を提出し、原稿の添削と修正を繰り返しながら完成度を上げていきます。並行して、口頭発表の練習を進め、そこでの気づきを原稿修正に反映させます。事務への卒業論文の提出後、卒業論文発表会を行ない、そこでの討議内容をふまえて最終的な論文を完成させます。 【表現を工夫する】 卒論・卒研指導にあたっては、論文や作品を完成させることだけではなく、最終発表会での発表を重視しています。プレゼンテーションと執筆は、研究に必要な思考を進めるための両輪だからです。なにがしかの試行錯誤をして得た発見を、どのように他者に伝えるかを考えてもらいます(コミュニケーションのデザイン)。プレゼンのあり方を考えることは、研究成果の形態の検討にもフィードバックされることになるでしょう。【指導方針については、通年科目「卒業論文」のシラバス、「プロセスとしての卒業論文」を合わせて参照ください。】
受講上の注意など
◎サブサハラ・アフリカの生活世界を探究する木2の「アフリカ地域研究1/2」の授業とリンクした内容になっています。原則として、両方受講してください。 ◎ それぞれがやりたいことを決めて進めていくので、主体的な関わりと対話に対する開かれた態度が求められます。 ◎ ストライクゾーンは広いですが、やりたいことが分からなくても具体化する努力が必要です。 ◎ 手足や五感を動かしながら考えることを大事にしています。例えば、農業に関心があるのであれば、土に触るなど「手を汚す」ことを厭わない人を歓迎します。
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