2020年度
2019年度
2018年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
タイの文学・文化・翻訳
演習題目
ゼミ紹介
このゼミでは、基本的にタイの文化・文学、社会、タイのLGBT、およびタイ語学について受講生全員で議論し、考えていきます。話題は幅広く取り取り上げる予定です。タイの伝統文化、ポップカルチャー、文学、宗教、言語、音楽、社会問題について卒業論文を作成する学生に必要な指導を行います。方法論として、特にErin Meyer著『The Culture Map』を中心に読み、他にもタイ語と日本語の重要な基礎文献を紹介していきます。それらを踏まえた上で、タイ文化・文学やタイ語学などに関する論文を読み解きます。 例えば、タイ文学を卒業論文とする場合、方法論を理解するため、執筆する学生の関心に応じて、日本文学をはじめ、様々な国の文学批評も精読していきます。次の段階ではタイ文学に焦点を当ていき、タイ語の短編小説やタイの知的層でよく購読されている高級誌に掲載された論文を読み解きます。 利用する雑誌は、例えば『アーン』(読む)、『週刊マティチョン』、『スィンラパワッタナタム』(芸術・文化)などです。タイ文学を通してタイ社会やタイ人の思想を理解することが目標の一つです。 また翻訳・通訳に興味を持っているゼミ生がいたら、特別な時間も設けて、基礎から応用まで指導し、応用力を身に付けます。対応する言語は日本語、英語、タイ語です。 今までの卒論のテーマの一部は次の通りです。 「短編小説『羅生門』における日英・日タイ翻訳の比較研究」 「タイにおけるLCCの展開と事業戦略」 「日タイ関係における皇室の役割」 「海外留学における教育機関の支援の在り方:日本人とタイ人学生の事例研究」 「カラバオ・アルバム『メイドインタイランド』の歌詞の表現特徴」
卒論・卒業研究について
ゼミの進め方としては、一年を通してどの演習回でも必ず最初の30分程度はタイ語および英語で書かれた短い記事を読み解き、残りの時間を論文に関する指導、発表等などに割り当てます。 3年生の演習の初回5回程度は講義で、論文の読み方・論点を紹介します。その後の演習では各学生個人で興味を持った論文を探してきてもらい、各自その論文の要点や関心を持ったポイントをゼミで発表してもらいます。ゼミ生全員の発表が終わったら、再び講義を行います。
受講上の注意など
積極的に討論に参加する姿勢が求められます。このゼミの最終目標は卒業時までにタイ語で書かれた文学作品、それに関する記事、論文の読解能力を取得することですが、他言語専攻の学生も歓迎します。タイ語専攻以外の学生でも、タイ文化関連で卒論を書く者は、テーマによっては高度なタイ語能力を必要としないケースも考えられるので、事前に相談してください。
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