2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
国際関係論
演習題目
ゼミ紹介
このゼミでは、「問題解決」能力の構築について考える事をテーマに掲げます。卒業論文執筆も、問題を発見して分析し、解決の道筋を探るプロセスの鍛錬の機会と捉え、いわゆる「問題解決学習」の一環として位置付けます。 担当教員の専門は「平和構築/紛争解決」であり、広い意味での「国際協力」に関心がある方を歓迎します。したがってゼミでは、「平和構築/紛争解決」分野を中心にした国際協力の知識を広げることを目指します。そこでは国際協力の事例を通じて、何が問題であり、どのように問題を解決するプロセスが構築されているのかについて考えるように心がけます。 さらにゼミの運営にあたっては、「紛争解決学」の考え方の延長線上に、国際協力やビジネスの世界で重視されている「問題解決」の考え方を位置付け、その考え方を身につける事を主眼とします。卒業論文の段階で、「問題解決」の考え方を、学生の皆さんが持ち寄る国際協力に関係する視点にそって発展させていくことを狙っていきます。 3年生の段階では、「問題解決」の考え方を、ワークショップ演習形式を取り入れながら、考えていきます。時には日常的な問題を題材にしたりしながら、自然に国際協力の具体的な事例も参照していくようにします。そして3年終了時までに、「問題解決」の考え方を活かして、教員およびゼミの仲間と相談しながら、卒業論文のテーマを見定めていっていただきます。その上で4年次に、教員の指導を受けながら、自分のテーマを発表していくスキルを磨いていただきます。 なお留学・インターン等の活動との両立については配慮します。
卒論・卒業研究について
特に制限は設けません。国際協力のあり方に関する問題でも、背景となる国際社会や特定地域の抱える問題でも、さらにはその背景となる思想的問題でも、構いません。いずれにせよ、学部3年生の方々には、論文執筆のための準備段階として、広い視野で現代世界の状況を考えた上で、自分なりの問題を設定するための努力をしていただきたいと思っています。ただし継続的なゼミ指導の下で学部4年生に進むことを想定して、資料読解の方法や論文執筆の考え方についても、随時指導をしていきたいとは思います。調査研究を行った上で発表をして、議論に貢献し、体系的な論文を書いていく訓練をすることは、学術的な素養を高めたい方々にとってだけでなく、様々な分析をへて文書作成・口頭報告を行って行く能力が求められる国際協力関連分野の実務家の方々にとっても、極めて重要なことであると考えています。さらに具体的な指導方針は、学生の皆さんの問題関心や進路希望を把握した上で、考えていきたいと思います。
受講上の注意など
担当教員が担当している講義「国際秩序論」「紛争解決論」の受講は、必須ではありませんが、連動性は高いので推奨します。担当教員の問題関心や活動領域などについては、『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003年)(大佛次郎論壇賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)、『「国家主権」という思想:国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012年)(サントリー学芸賞)、『平和構築入門―その思想と方法を問いなおす』(ちくま新書、2013年)、『国際紛争を読み解く五つの視座 現代世界の「戦争の構造」』(講談社、2015年)、『集団的自衛権の思想史-憲法九条と日米安保』(風行社、2016年)(読売吉野作造賞)、『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』(ちくま新書、2017年)等の著書が参考になると思います。その他、担当教員の著作・経歴・社会活動については、こちらをご覧ください。http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/shinoda/
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