2020年度
2019年度
2018年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
ベンガル語圏の文学と文化、南アジアの芸術文化、近現代のインド文学、比較文学
演習題目
ゼミ紹介
このゼミは、ベンガル語圏の文化および文学を中心に、現代南アジアの芸術や文化について卒業論文を執筆するか、卒業研究を行う学生のために開かれています。ベンガル語圏はインドとバングラデシュにまたがっており、さらにそれ以外の地域にも多くのベンガル語話者が居住していますのでその範囲は広く、またその文化の様相もヒンドゥー教を背景としたもの、イスラム教を背景としたもの双方を含むのみならず、複合的かつ多岐にわたっています。担当教員の専門は近現代のベンガル文学ですが、ベンガル語圏の文化文学全般および南アジアの芸術文化(音楽、絵画、演劇など)、さらに他文化や他文学との関連についてのテーマも受け入れます。 3年次のゼミでは、4年次の卒業論文もしくは卒業研究につなげていくべく、基礎的な文献を分担して読んでもらい、発表と質疑応答を通してその理解を深めてもらいます。またベンガル語圏の文化や文学について考察を深めるだけでなく、例えば文学上のテクストを読むということはどのようなことなのかを考えることを通して、方法論的な問題にも触れていくつもりです。はじめは広い関心と柔軟な発想を重視しますので、先入観にとらわれずに課題に取り組むつもりでスタートしてください。卒論への道筋が立ってきたら、必要に応じて個別指導も行います。
卒論・卒業研究について
ベンガル文学に限っても、名だたる文学者やその作品のみならず、バウルなどの吟遊詩人、野外劇ジャットラなどの文字に頼らない「文学」活動や、出版文化といった文学活動のあり方そのものなどさまざまなテーマが考えられます。また、歌や絵画などの芸術文化の一ジャンルを取り上げるだけでなく、映画と文学、音楽と文学などのジャンル横断的なテーマもありうるでしょう。 他文学との関連ということを考えるなら、「ベンガルにおける英文学の受容」のような異文化、異文学の受容をテーマにすることも考えられますし、ベンガル人移民の文学や文化的アイデンティティーを問うようなテーマ設定も可能です。 これまでに取り上げられたテーマとしては、「バウルとタゴール」、「タゴール劇における『タクルダ・タイプ』の登場人物分析」、「ベンガルの女性作家」、「ベンガルの民話に見る『複数の妻』」、「ベンガル語における態」、「タゴールソングの諸相」、「近代ベンガル絵画とインドの伝統」「サタジット・レイの映画作品における女性キャラクターの考察」などがあります。
受講上の注意など
ある程度のベンガル語の読解能力があることが望ましいですが、研究テーマによって必要とされる語学力は異なりますので、この点に関しては個別に相談してください。
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