2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
コミュニティ通訳研究、通訳・翻訳論、多言語・多文化社会論
演習題目
ゼミ紹介
日本社会の多言語・多文化化が進行するなか、定住外国人を対象にニーズが高まりつつある「コミュニティ通訳」に焦点を当て、その役割を論じていきます。 コミュニティ通訳には、さまざまな生活上の課題の解決にあたる、外国人を対象とした相談会における活動があります。さらに司法・教育・行政・医療といった専門領域があり、「橋渡し」としての通訳者と、専門家、および相談者間のコミュニケーションのあり方や支援の方法を検討していきます。 授業では演習も取り入れながら、テキストを輪読し、コミュニティ通訳に求められる規範や役割論などについて基礎的な内容を報告ベースで学習していきます。また輪読のほか、ゼミではコミュニティ通訳が実際に活動する場面を調査し、コミュニティ通訳用の教材開発の研究などを行っていきます。
卒論・卒業研究について
コミュニティ通訳に関するテーマでの卒業論文・卒業研究を指導します。コミュニティ通訳は、日本に暮らす外国人が日常生活で抱える問題・課題の解決を支援することが目的です。ですので、国内のさまざまな制度に関する知識はもちろんのこと、日々の暮らしで接する出来事や国内外の時事問題、および文献講読などから、自身のテーマを見つけてください。 年間予定としては、4月のガイダンス後、6月下旬を目途に研究計画を作成することを目標として、夏休み前の7月上旬に中間発表会を行います。12月上旬には草稿の提出を求めます。1月上旬の卒業論文・卒業研究提出後、1月下旬に研究報告会を行います。 論文のテーマとしては以下のようなものがあげられます。 ・外国人法律相談における遠隔通訳の取り組み ・災害時における多言語支援の仕組み ・難民支援における通訳の役割 ・児童相談所における通訳のあり方 ・自治体・国際交流協会の通訳ネットワークの構築
受講上の注意など
ゼミ開始時に、概論科目の「多言語・多文化社会論概論A」または「多言語・多文化社会論概論1」を履修済であることが望ましい。
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