2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
1)ピンポイント:<<<中国近現代の文学・絵画・音楽の文化、近代植民地の社会事情・思想、中国東北地方の外来戦争と植民地>>> 2)カヴァー・スペイス:中国近現代映画、日中メディア観察、中国言語文化最前線、日本発動の戦争と中国の<ひと><たみ>の生命、作家たちの言葉。大切な固有の動物たち(抗日戦争と動物たち、猫たち)、、、「古典」としては専門ではありませんが、自分が尊敬する《列子》の中の思想と動物たち&地球環境、唐詩のなかの<ひと>の言葉たち、、、
演習題目
ゼミ紹介
<<<隣人でありかつ遠い存在でもある近現代中国。 その歴史に営まれた言語文化テクストをひもとき、<ひと><たみ>あるいは文化知識人たちによる時間と空間の体験と記憶を知り、かつ大切にする。>>> 〔メイン作業〕 現代の作家の短篇小説やエッセイを読みます(毎回全員が予習、各自の興味からの問題把握): 中国語の特徴的で豊かな語法にも親しみ、「ひとのことば」にアプローチ、そこから見えてくる、中国の<ひと><たみ>たる人びと(“庶民”)が体験してきた・している時間・空間・関係を把握します。 また、常に西欧や日本・東アジアがそのときどきの中国とどのようにかかわっていたのか、という対外性をも認識するための調査方法も意識します。 〔小コーナー〕 これらのテーマとクロスさせながら、参加者各人の興味や研究テーマに向けた現状について、全員がひとくち発表を行ないます。 ☆上記のような二つの作業をもとに、近代から現在の<中国>における、時間のとらえ方・場の概念のとらえ方・共同意識と「他者」の問題、、、などを話し合います。 ※メイン作業では以下のような主に現在の短篇小説を扱ってきました:「現代都市、西安の郊外の山岳地帯の熊と人間の出会い」、「白酒製造に哲学と生命を賭ける技師の1980年代からの友情」、「抗日戦争と上海人と猫」(これは近代エッセイ)、、、 「北京の中年作家と核家族メンバー・他者・動物とが織りなす現代社会」(現代短篇小説)、「1960〜70年代に村のリーダーだった老人の一生」(現代短篇小説)、「動物と都市人間」(動物園から抜け出した豹と河南省の街・人との遭遇騒動。短篇小説)、「1950、60年代山村における「産婆」と狼」(任勝才の短篇小説)、「農村からの出稼ぎ少女と現代都市、携帯電話」、「現代都市と幽霊」(申平《女鬼》)、「地方の町と村を旅する少年と職人」(李文方《Bai渡故事》)、「人間の死と現代社会」(墓を持たない現代人の骨を収める場所と農村親族コミュニティ)、「グローバル社会交通による現代人の窮地」(汪洪《高鉄恐竜》)、「北方で羊放牧の農民工と家計・文字」(李金桃《山里有群羊》)、「1950年代東北ハルビンの中国人少年とユダヤ人少年との交流」(李文方《炮隊街水塔》)、「地方の炭鉱労働者の職場と生活」(賈平凹《倒流河》)、「80-90年代のロック音楽」(崔健、田震らの曲と歌詞)、「都市が秘めた記憶の場」(女真の短篇小説)、「現代都市の自動車社会」(山東省の作家の短篇小説)、「暴力(文化大革命)」(余華の長篇小説《兄弟》の部分)、などを扱ってきました。
卒論・卒業研究について
<<<海を隔てて近くまた遠い存在でもある近現代中国。その多義的な場所を、自分の旺盛な興味と自分だけの着実な調査により、体験し観察する。>>> そこから翻って自分と自分がいる場所についても考える。 Goals of the course 调查,考察和分析多义的《中国》文化=木4 授業の概要(卒論ゼミ:木曜5限) 清末から現代中国までの文化メディアの産物(文学作品、電波メディアや巷間における言語表象、音楽、台湾も含めた映画etc.)を各人の研究対象・テーマとして設定、執筆完成に向けて発表や議論を進める。 また研究調査の方法、あるべき論文様式のこと、論述のさいのリテラシー(自分自身の力による高き蒼き論述、あるべき他者文献の引用方法、参考文献の扱いと表記の仕方、、、)も、くりかえし皆で学び、確認していく。
受講上の注意など
上記の演習題目にある3年生ゼミ=木曜4限、 さらに橋本グマ担当の中国近代文学・文化史(講義と部分読解)=金曜3限 の二つに、必ず参加してください。 それらのゼミや授業に、関連自分の関心や質問を大いに持ち寄ってください。
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