2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
現代西アジア・北アフリカ(中東)地域の政治、思想、歴史
演習題目
ゼミ紹介
西アジア・北アフリカ(中東)地域情勢、とりわけアラブ地域情勢は、一方で同地域から発信される情報の多くが政治的偏向を免れず、また他方で欧米(さらには日本)のメディアやアカデミアにおいて、政治的アジェンダを投影した都合の良い解釈や情報発信が横行しているため、事実の把握や解明がますます困難になっています。西アジア・北アフリカ(中東)地域で起きている政治的な事象のなかには、現実とはまったく異なった虚像が事実として認識されていることすらあります。 こうした現状を踏まえて、本演習では、今日のアラブ地域を中心とする西アジア・北アフリカ(中東)地域で起きている政治的な事象を、地域研究の本分である「現地主義」に基づいて解明することを目指します。具体的には、西アジア・北アフリカ(中東)地域における近年の政治変動を扱った日本語および現地語の一般書・研究書を輪読し、「民主化」(「独裁化」)、「分権化」(「集権化」)、「権威主義」、「体制転換」、「紛争」、「人権」、「主権」、「内政干渉」、「宗派主義」、「民族主義」、「イスラーム主義」、「テロとの戦い」などについて批判的に考察する予定です。
卒論・卒業研究について
現代西アジア・北アフリカ(中東)地域の政治、思想、歴史に関わる問題を主な題材とし、同地域の現地語の資料を利用することが原則です。 過去の卒業論文についてはhttp://cmeps-j.net/aljabal/seminar.html#002を参照ください。
受講上の注意など
今日のアラブ地域を中心とする西アジア・北アフリカ地域の人々の意識に直に触れることがこの演習(そして私自身)の目的ですので、アラビア語、ペルシャ語、トルコ語、ヘブライ語といった現地言語の読解力が必須となります。 また「日本語で読む世界のメディア」への参加を通じて西アジア・北アフリカ地域の情勢に日々触れることが求められます。
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