2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
グローバルスタディーズ、現代経済思想、社会思想
演習題目
ゼミ紹介
グローバルスタディーズとは、グローバリゼーションの状況や問題を多角的に分析する学際的な研究領域である。グローバリゼーションは従来、過去数百年にわたる欧米の自由主義的経済秩序の世界的な広がりととらえられ、欧米型の近代化、西洋の資本主義の発展と重ねられてきた。だがもはや限界に達し、すでに破綻しているのではと、近年は問われつつある。2020年春のコロナウィルスのパンデミックを見るまでもなく、国境をまたいだヒトやモノの移動には。ときに好ましくないものの侵入を伴う。バブルは必ず弾け、絶対権力は絶対に腐敗し、人間には完全はありえない。そして怖れの感情は、前近代でも21世紀でも変わらない。自明にみえるグローバりゼーションをあらためて考えてみることは、意外と興味深いのである。 ただ世界各地には閉塞感が蔓延し、まっとうな声をあげにくくなっている。とりわけこんなときには、座学でチマチマと成績を揃えるよりも、勘のアンテナをしっかり張って身体を動かしながら考える方がよい。とはいえ知識も重要だ。粘り強く思想に寄り添って読み込んだり、論理を組んでがっつり誰かと議論したり、誰かの頭脳も借りたり、みずからの限界まで考え抜くと、勘をうみだす素地が次第にできる。研究対象や手法は多様、自由である。 言いたいことは言い、好きなものはとことん追求し、自由にのびのびと考え、行動する大人へと向かう道筋を、ともに歩まん!(なんちゃって)。
卒論・卒業研究について
卒業論文は専門研究の端緒であり、青春時代の集大成である。よいものを作り上げるには、それなりの覚悟と時間、エネルギーの投入が必要であるが、関連する技法や諸技能の習得も欠かせない。 当ゼミでは卒業論文の作成に向け、まず3年次に各自がゼミ論文を完成させることで論文作成の技法や技能を実践的に学ぶ。またゼミ合宿を行うなどして(その年毎にメンバーが討議して開催の有無、時期、場所などを決定)、共通テーマなどに合わせて数名で「共同論文」を執筆し、いずれにせよゼミ単位で一冊の論考集を作成する。たとえ簡易な製本でも、本づくりの喜び(と苦しみ)を味わうことは貴重な体験となる。これらを通じて得た知見を活かし、およそ一年間をかけて卒業論文を準備、完成する。
受講上の注意など
ゼミにコミットする意欲のある人を求む。
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