2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
マクロ経済学、日米欧の先進国経済
演習題目
ゼミ紹介
2021年度は、「比較制度分析」と呼ばれる経済学の一分野を中心に、制度(あるいは経済システム)と経済との関係について、テキストの輪読やグループ・ワークなどを通して学んでいきたいと考えています。具体的には、「制度とは何か」というそもそもの議論から、経済における制度間の関係性、そして、制度と経済パフォーマンスとのあいだの関係について、時間の許す限り、なるべく多くのテーマについて文献を読み、検討していきたいと考えています。テキストとしては、 青木昌彦『青木昌彦の経済学入門:制度論の地平を拡げる』ちくま新書, 2014年. 中林真幸・石黒真吾編『比較制度分析・入門』有斐閣, 2010年. 青木昌彦『比較制度分析序説:経済システムの進化と多元性』講談社学術文庫, 2008年. 青木昌彦・奥野正寛編『経済システムの比較制度分析』東京大学出版会, 1996年. ダグラス・C・ノース(竹下公視訳)『制度・制度変化・経済成果』晃洋書房, 1994年. ダグラス・C・ノース(瀧澤弘和他訳)『制度原論』東洋経済新報社, 2016年. ロナルド・H・コース(宮澤健一・後藤晃・藤垣芳文訳)『企業・市場・法』ちくま学芸文庫, 2020年. などが候補です。そして、時間が許せば、これらテキストで学習した内容をベースに、専門的な論文等をいくつか読んでみたいと思っています。 また、比較制度分析を学ぶにあたって、ミクロ経済学とゲーム理論の知識は前提となりますので、3年次の春学期は、最初に、 渡辺隆裕『ゼミナール ゲーム理論入門』日本経済新聞社, 2008年. 梶井厚志・松井彰彦『ミクロ経済学:戦略的アプローチ』日本評論社, 2000年. のいずれかをテキストとして、ゲーム理論の基礎について学びたいと考えています。 (なお、以上のテキストは、2020年3月現在で候補となるものです。その後、より良いテキストが出版された場合は、テキストを変更する場合があります。また、上記では、日本語のテキストを候補としていますが、英語のテキストを使用する場合もあるので、注意してください。)
卒論・卒業研究について
マクロ経済学や日米欧の先進国経済、あるいは制度と経済との関係について卒業論文を執筆したい人あるいは卒業研究をおこないたい人については、テーマにもよりますが、指導可能です。
受講上の注意など
ゼミでは、理論的な側面を中心に取り上げる予定です。したがって、具体的な各国・各地域の経済について触れる機会はほとんどありませんので注意してください。また、できるだけまとまった部分は一度のゼミで検討をおこなって終わらせたいと思いますので、90分の授業時間内にゼミが終わらず、延長される場合があることにも留意してください。なお、高校卒業レベルの数学の知識を前提とします(できれば、「数学I・A」、「数学II・B」、「数学III」の知識があることが望ましい)。 上記の点も含めて詳細は、ゼミを決定する際の教員別の個別ガイダンスで説明しますので、このゼミを希望する人は、教員別の個別ガイダンスに必ず出席するようにして下さい。
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