2020年度
2019年度
2018年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
音声学・実験音声学
演習題目
ゼミ紹介
最初にこのゼミ選択上の注意を申し上げます。私、益子が2021年度いっぱいで退職することになっているため、2021年度にゼミ選択を行う皆様には、卒論指導ができないことになります。1年間だけのゼミ指導は可能ですので、選択してくださって結構なのですが、翌年度の卒論指導については他の先生にお願いすることになるでしょう。まずはご相談ください。 音声学は人間の言葉の音について研究する学問です。それは、「正しい発音」(あるいは、規範的な発音、美しい発音など)を研究するものではありません。 むしろ、第2言語学習で自分の発音を「通じる発音」にすることと関係があります。発音はひとりずつ違うのになぜ「同じ音」として通じるのかを考えます。規範的な発音と通じる発音は違いますが、それらについてどのように調べるのかは、ゼミに来てから実感してもらいましょう。 私のゼミでは、音響音声学的手法を使って計測を行います。これで「理系」だと判断する人がいるようですが、まったく違います。ゼミでは人間の言語活動で使われる音声を観察する材料の一つとしてこの計測値を使い、音のシステムについて考えます。ゼミのほとんどは考えることです。考えたことを言葉で表現して他の人に伝える練習をします。アナクロニズム的に見えて嫌がる人もいるでしょうが、観察の基本的態度はきちんと見て、きちんと伝えることです。 機械が苦手な人、統計がわからない人でも大丈夫です。また、言語学や音声学の最先端の理論は取り上げません。 ゼミでは、正解(正しい答え)というのはあまり出てきません。しかも、ゼミでやることは正解のあるテストで高い点数をとるための勉強ではありません。 ゼミの目的は、自分自身の頭で考え抜いたことを、人に伝わるように表現することです。質問されて、それに答えていくことで自分の考えと表現をより深めることができます。それを積み重ねることを進めていきます。その過程が「つらい」と言うゼミ生もいますが、他人の「正解」に頼らないことを是非学んでほしいと思っています。
卒論・卒業研究について
上記、説明しましたように、2022年度以降は私が本学に勤務しておりませんので、卒論指導はできません。ただ、私のゼミに何らかの興味をお持ちの方は、ご連絡いただき、お話を伺いたいと思います。ご連絡ください。
受講上の注意など
2年次終了時点で、益子担当の次の2つの授業が履修済みであることが必要:授業題目名で「音声学入門」(春学期月5)と「音声学概論A」(秋学期月5) ゼミ生は3年次で「音声学A/B」(実験音声学)と「音声学(専門演習)A/B」(実験音声学演習)を同時履修してください。
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