2020年度
2019年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門領域:中国・香港を対象とする地域研究(社会保障、労働関係、産業、ジェンダー事情) 卒論指導可能分野:現代中国の経済・社会
演習題目
ゼミ紹介
当ゼミでは、現代中国の経済と社会事情に関して調査方法を学び、学術論文を執筆します。中国の世界経済における存在感は急速に高まり、世界第2の経済大国になりました。しかし国内には、拡大する貧富の格差、加速する少子高齢化、上昇する人件費、土地の権利をめぐる摩擦など、課題が山積しています。またスマートフォンや次世代自動車などイノベーションの新たな拠点として台頭したために、米国の警戒を引き起こしています。こうした中で中国経済の実態を理解するには、信頼できる情報を選別し分析を行う必要があります。さらに、政治の変化と歴史的背景を理解したうえで、統計データをチェックし、市場分析を行うことも肝要です。 理論的な枠組についても、中国では驚異的なスピードで研究成果が増産されています。単なる「中国事情通」ではなく、(1)国際的なの理論研究の動向を踏まえる、(2)日本との比較を行う、(3)歴史的展開に留意する、という3点を組み込んで、日本発信の独自の中国研究を目指します。 ゼミでは、まず中国の経済成長に関する基本文献を共通のテキストとして購読するとともに、年間を通じて各自が論文のテーマを決めて発表を行います。またゼミ生の希望があれば、全体の共通のテーマを設定します。 夏休みにはゼミ合宿を行い、集中して論文執筆のための中間検討会を行います。
卒論・卒業研究について
個別の産業研究と社会政策が多めです。2019年度の卒論テーマは、以下のとおりです: ・中国市場における日本アニメビジネスの構造的欠陥と展望についての考察 ・BATにみる民間企業主導の中国経済:国家資本主義論の幻想 ・中国の貧困削減政策「精準扶貧」政策に関する言説分析 ・中国における電気自動車産業に対する政府の政策とその意義 ・中国のデリバリー産業に見られる食品安全・衛生問題について ・台湾で拡散するフェイクニュース:その実態と原因とは ・中国の郷村観光が地域の内発的発展につながる可能性の考察 ・中国が抱えるケアワークの負担について ・中国の女性起業家の実態
受講上の注意など
現状分析が中心のゼミですので、既存の日本語文献だけに頼ることができません。中国語、英語の文献を利用することを意識してください。
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