2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門はラオス近現代史ですが、東南アジア地域研究、東南アジア史の分野でしたら、卒論指導は可能です。また、東南アジアと他地域の比較研究も可能です。
演習題目
ゼミ紹介
このゼミでは、歴史的な視点から東南アジアを理解することを目標としています。歴史研究を志す学生はもちろんのこと、東南アジアの現実の社会や文化について考える上でも、歴史的な視点は欠かせないからです。歴史的な視点を大切にして、各受講生の関心のあるテーマに取り組んでほしいと思っています。教員の専門地域はラオスですので、東南アジア大陸部、特にラオスの事例について説明することが多くなりますが、ラオス以外の地域の研究を志す学生は、比較の一指標としてラオスを考えることができると思います。 春学期の授業は、受講生の関心に沿った文献(受講者の既習言語を考慮して決めます)を輪読する形式で行います。毎回の発表担当者は担当部分のレジュメを作り、その他の受講生はあらかじめ文献を読んでくることが求められます。これまでのゼミでは、「アセアン」「東南アジアのナショナリズム」「東南アジアの国軍」「東南アジアの政治と民主化」などをテーマとし、それに関する文献を輪読しました。 毎年、夏休み後には、4年生と合同で卒論の中間発表会を行います。3 年生は、4年生の卒論のテーマや進捗状況を理解し、各自の卒論のテーマを固める参考にしてください。秋学期は、植民地期のカンボジアで発行された新聞の日本語訳を使用して史資料を読む訓練をします。4 年生が卒論を書き上げた後には、4年生と合同で卒論発表会を行います。
卒論・卒業研究について
卒論のテーマに関しては、基本的に受講生が各自の関心に沿って自由に決めたものを尊重します。これまでに提出された卒論には以下のようなものがあります。 『雑誌『ワッタナタム』から見るラオス国民文化の中の少数民族文化』、『タイ王室プロジェクトの経済効果と持続可能性-ドイトンプロジェクトを事例に-』、『ミャンマーにおける開発と人権問題に向けた考察-ティラワ特別経済特区の報道を事例に-』、『日本におけるミャンマー人高度人材のキャリアステップの傾向と理想』、『ラオスにおけるナムトゥン2ダムの影響』、『第三次中曽根、竹下政権期の日本の対ベトナム外交』、『クメール民話から前近代カンボジアの法観念を探る』、『ベトナムの医療ツーリズムの実状に関する調査報告と発展に向けた課題・今後の展望に関する考察』、『民政移管後ミャンマーのファミリービジネス トゥー・グループの分析』などです。 東南アジア地域研究の範疇に入るテーマでしたら、基本的に可能です。
受講上の注意など
東南アジアについて何らかの関心があれば、既習言語、関心地域、時代については問いません。どの地域でも受け入れます。 他の受講生のテーマや関心についても、尊重する姿勢が求められます。 輪読する文献は、担当部分だけではなく、必ず読んでから授業に出席して下さい。
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