2024年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
国際関係論、国際協力論
演習題目
ゼミ紹介
このゼミでは、「問題解決」能力の構築について考える事をテーマに掲げます。卒業論文執筆も、問題を発見して分析し、解決の道筋を探るプロセスの鍛錬の機会と捉え、いわゆる「問題解決学習」の一環として位置付けます。 担当教員の専門分野は国際政治学で、研究領域は「平和構築/紛争解決」です。ゼミでは、広い意味での「国際協力」に関心がある方を歓迎します。したがってゼミでは、国際協力の事例を通じて、何が問題であり、どのように問題を解決するプロセスが構築されているのかについて考えるように心がけます。 さらにゼミの運営にあたっては、「紛争解決学」の考え方の延長線上に、国際協力やビジネスの世界で重視されている「問題解決」の考え方を位置付け、その考え方を身につける事を主眼とします。卒業論文の段階で、「問題解決」の考え方を、学生の皆さんが持ち寄る国際協力に関係する視点にそって発展させていくことを狙っていきます。 3年生の段階では、「問題解決」の考え方を、ワークショップ演習形式を取り入れながら、考えていきます。春学期は文献読解と議論を中心にしながら、秋学期にはJICAや国連のプロジェクトの具体例も参照しながら、プロジェクト立案をしていきます。卒業論文のテーマは、「問題解決」の考え方を活かして、見定めていっていただきます。 4年生のゼミは、春学期は自由討論をして問題関心を整理しつつ、秋学期に論文執筆を視野に入れた議論をしていきます。個々の学生に対する論文指導は、随時行っていきます。 留学・インターン・就職活動等の活動との両立については配慮します。
卒論・卒業研究について
特に制限は設けません。国際協力のあり方に関する問題でも、背景となる国際社会や特定地域の抱える問題でも、さらにはその背景となる思想的問題でも、国内問題でも、構いません。ただし、二年間を通じたゼミの取り組みとして位置付けるため、「問題解決」の考え方を活かした取り組みにしていただくことをお願いしています。
受講上の注意など
担当教員が担当している講義「国際秩序論」「紛争解決論」の受講は、必須ではありませんが、連動性は高いので推奨します。担当教員の問題関心や活動領域などについては、『平和構築と法の支配:国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社、2003年)(大佛次郎論壇賞)、『国際社会の秩序』(東京大学出版会、2007年)、『「国家主権」という思想:国際立憲主義への軌跡』(勁草書房、2012年)(サントリー学芸賞)、『平和構築入門―その思想と方法を問いなおす』(ちくま新書、2013年)、『国際紛争を読み解く五つの視座 現代世界の「戦争の構造」』(講談社、2015年)、『集団的自衛権の思想史-憲法九条と日米安保』(風行社、2016年)(読売吉野作造賞)、『ほんとうの憲法―戦後日本憲法学批判』(ちくま新書、2017年)、『憲法学の病』(新潮新書、2019年)、『はじめての憲法』(ちくまプリマー、2019年)、『紛争解決ってなんだろう』(ちくまプリマー、2021年)、『パートナーシップ国際平和活動:変動する国際社会と紛争解決』(勁草書房、2021年)、『集団的自衛権で日本は守られる;なぜ「合憲」なのか』(PHP研究所、2022年)、『戦争の地政学』(講談社現代新書、2023年),『Partnership Peace Operations: UN and Regional Organizations in Multiple Layers of International Security』(Routledge: 2024)等の著書が参考になると思います。その他、担当教員の著作・経歴・社会活動については、こちらをご覧ください。http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/shinoda/
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