2023年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門領域: 島嶼部東南アジア近現代史、マレーシア政治社会史 卒論指導可能分野: 島嶼部東南アジア地域研究(歴史・政治・社会)
演習題目
ゼミ紹介
「地域から世の中を考える」――島嶼部東南アジアの近現代史と現代政治社会を考察することを通じて、ナショナリズム、民主主義、宗教の復興、都市化と社会変容などの諸問題について、根源的に考える力と、その考えを論理的に表現する力を身につけることを目指します。 春学期には島嶼部東南アジア政治社会史を扱った基本文献を輪読し、重要な問題を発見し分析する方法を学び取ります。ナショナリズム、民主主義、宗教の復興、都市化と社会変容などの問題に関心を持っていることが望まれます。夏学期中に研究テーマに関する先行研究を検討し、集中ゼミで各自の研究の方向性を決めます。秋学期には各自のテーマについて中間報告します。秋学期終了後に各自のテーマに関する先行研究の書評論文を提出します。 ゼミ生の個人研究テーマは、島嶼部東南アジアの歴史・政治・社会に関する諸問題の中からゼミ生が自ら探します(なお、経済を学びたい方は、私の演習ではなく、経済関係の演習を選択してください)。 【コースでの開講授業】 導入科目:地域社会研究入門2「地域研究入門」(リレー講義) 選択科目:東南アジア地域研究1「島嶼部東南アジア政治社会史」 東南アジア地域研究1「マレーシア政治社会史」
卒論・卒業研究について
過去の卒論を見ると、民族・国民形成、宗教、民主化、家族・ジェンダー、移民、貧困、教育、メディア、観光、都市、日本・東南アジア関係などに関連するテーマに取り組む学生が比較的目立ちます。既存の学問分野でいうと、社会学、歴史学、政治学、教育学に関連するようなテーマが中心です。 2022年度の卒業論文の題目は以下の通りです。 「在日ムスリムの食実践とハラール・サービスの現状と課題――東京外国語大学のインドネシア人ムスリム学生の事例から」 「介護における外国人受け入れ制度の課題――送り出し国インドネシア側の観点から」 「シンガポールの文化政策の変遷――ホーカー文化の事例から」 「インドネシアにおける官製の地方文化――西ジャワ州とバンテン州の『地方独自内容』の比較考察」 「フィリピンにおける麻薬撲滅戦争の継続――欧米諸国による人権外交はなぜ失敗したのか」 「インドネシアにおけるゴトン・ロヨン概念の変化――デジタル・ゴトン・ロヨン出現の影響」 「マラッカ州によるエスニックマイノリティ文化の変容――プラナカンとポルトガル系の比較」 「東京近郊在住インドネシア人ムスリム子女へのイスラーム教育」
受講上の注意など
自ら進んで学ぶ積極的な姿勢や、議論を通じてお互いに切磋琢磨するという開かれた意識をもつ方の受講を歓迎します。私にできることは、テーマや問いの設定、研究方法、議論の構成などについて助言を与え、皆さんの知的格闘が筋道の通った論文として実を結ぶように、後方支援することに過ぎません。 比較的頻繁に研究成果の報告を求められますので、楽なゼミを選びたい方には向かないでしょう。
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