2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
西洋美術史、視覚文化史、日仏文化交流史 (フランス語以外の専攻言語の方も指導可能です)
演習題目
ゼミ紹介
このゼミは、西洋美術史、視覚文化史、日仏文化交流史を主なテーマとした卒業論文の執筆を目指す方々に向けて開かれています。絵画や彫刻といった伝統的な形態の美術作品から、複製版画、写真、雑誌、マンガ・BD、ポスター、デザイン、ファッションなど、視覚的なイメージに関わるテーマであれば幅広く対応します。また、ジャポニスムや万国博覧会、日本の近代洋画といった日本とフランスの文化的な交流に興味がある方も歓迎します。 3年次のゼミでは、西洋美術史に関する文献の購読や、実際の作品を言葉で描写するトレーニングなどを通じて、イメージを研究対象とする際の基礎的な技術を身に付けてゆきます。また、調査研究の始め方、文献・図像資料の収集整理の方法、プレゼンテーションの基本なども合わせて学びます。そうした技術・知識を活かしながら自らの関心を探り、ゼミ内で発表や議論を行う中で卒業論文に向けてテーマを定めてゆくことを目指します。 4年次のゼミでは、各自の研究テーマを決定し、卒業論文の完成まで段階的に作業を進めます。ゼミの中心的な活動は一人ひとりの発表、進捗報告となります。構想を具体的な論文の形にまとめられるよう、教員や他の参加者たちと意見交換を重ねていきましょう。一見すると自らのテーマとは関係なく見えるものが、実は研究の手掛かりとなることは多く起こります。他者の発表に注意深く耳を傾け、積極的に議論に加わってください。
卒論・卒業研究について
担当教員の専門分野はフランスを中心とした西洋近代美術史ですが、美術史のみならず、視覚文化に関する内容・テーマであれば国や地域、時代を問わず指導可能です。 美術史、視覚文化に関わる研究の第一歩目は、実際の作品の鑑賞経験を増やすこと、それらを丁寧に観察することに他なりません。自分の関心の幅を拡げるためにも、「国立美術館キャンパスメンバーズ」の制度なども利用して、美術館・博物館等に自発的に足を運び作品に触れるようにしてください。参加者の都合が合えば、ゼミでの見学会も行います。
受講上の注意など
本ゼミとしての登録希望者が15名を超えた場合には、志望理由書を提出していただき選抜を行いますので、必ずガイダンスに参加するようにしてください。都合により参加が難しい方は事前にメールをした上で、面談を申し入れるようにしてください。 2025年度は15名のゼミ生を受け入れています(ゼミ生の専攻言語:英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポーランド語、中国語、モンゴル語、フィリピン語、アラビア語)。 参加者に応じて、日本語文献、英語文献、フランス語文献などを扱います。また、上述の専門領域に関係する内容・テーマであれば、非ヨーロッパ圏の文化を研究対象としたい方も歓迎します。 担当教員による西洋美術史の講義や、さまざまな文学や文化、歴史などの講義にも出席し、必要な知識を増やしていってください。
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