2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
表象文化論(映画をはじめとする視覚文化の研究)、アメリカ思想史
演習題目
ゼミ紹介
本ゼミの教員は表象文化論とアメリカ思想史を専門としており、本ゼミは基本的に、表象文化論のゼミとして営まれます。表象文化論は、何か(たとえば大理石の塊)が別の何か(たとえばダヴィデ)を「表象する」(represent)という関係に注目しながらさまざまな文化事象を分析する学問分野です。絵画、マンガ、写真、映画、アニメーション、ビデオゲーム、演劇、音楽、舞踊、文学、思想など多種多様なものが表象文化論の対象となりえますが、本ゼミで中心的に扱われるのは、映画をはじめとする視覚文化の題材です。特に音楽研究と舞踊研究は、教員の能力の限界ゆえに本ゼミでは指導できません。 表象文化論が得意とするのは領域横断的な研究です。したがって本ゼミにおいても学際性が重視されます。たとえば、かりにあなたが映画についての卒業研究を準備中だとしても、マンガを研究しているゼミ生の発表を傾聴したりその発表に積極的にコメントしたりする姿勢が本ゼミでは求められます。 本ゼミで講読する文献も、領域横断的な研究書であったりさまざまな分野の論文であったりします(言語は英語ないし日本語)。2026年度の講読文献は未定です。2025年度の講読文献は松永伸司『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018年)など、2024年度はレフ・マノヴィッチ『ニューメディアの言語──デジタル時代のアート、デザイン、映画』(堀潤之訳、ちくま学芸文庫、2023年)などでした。 先述のとおり、本ゼミの教員は表象文化論のみならずアメリカ思想史も専門としているので、アメリカ思想史研究も指導可能です。ただし、アメリカ思想史研究の指導を受けたい方は、本ゼミで講読するのが表象文化論の文献であることをあらかじめご了承ください。
卒論・卒業研究について
視覚文化の題材に関する卒業研究は原則として、本ゼミにおいて受けつけられます(教員の能力の限界ゆえに例外も生じえます)。舞台芸術(performing arts)──演劇、音楽、舞踊など──は本ゼミの教員の専門外であり、特に音楽研究と舞踊研究は本ゼミでは指導できません。 アメリカ思想史に関する卒業研究も本ゼミにおいて指導可能ですが、本ゼミで講読するのは基本的に表象文化論の文献です。
受講上の注意など
本ゼミ志望者が15名を超えた場合には選抜をおこないます。選抜に関することなどを説明するために、2025年10月9日(木)17:40からオンライン説明会を催します。本ゼミ志望者は、教員メールアドレス(tetsuroirieあっとまーくtufs.ac.jp)へ連絡していただければ、オンライン説明会の詳細をお伝えします。本ゼミを志望するがオンライン説明会の日時は都合が悪いという方も、事前に教員に連絡してください。オンライン説明会に参加しておらず教員への連絡もない方からの本ゼミ参加希望は原則として受けつけません。 本ゼミ志望者は、ゼミ仮登録において本ゼミを第1希望として選択し、第2希望としては選択しないでください。 本ゼミで講読する文献は英語ないし日本語のものです。 本ゼミの教員による導入科目「表象文化論入門」をあらかじめ履修しておくか、本ゼミと併行して履修することが望ましいです。
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