2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
建築史・都市史・オスマン史
演習題目
ゼミ紹介
本ゼミは、トルコをはじめとする中東地域の都市・建築空間や文化・政治について、歴史的視座から理解を深めることを目標とする。担当教員はオスマン語や欧州諸語の文献史料や図像史料を用いて、前近代オスマン朝の建築と都市空間分析を専門としている。漠然と歩いていた町やそこで目にした建物を、歴史的観点から分析し、広く文化や政治の文脈で解釈したい学生の参加を期待する。 受講生は卒業論文執筆のため以下の4つを準備する。 ①史資料の収集、②史資料の読解・分析、③問題設定、④論理的文章の作成。 その準備として一般書・専門書の輪読と発表をおこない、受講者のテーマ設定へとつなげていく。 また本ゼミでは「空間を読む」ことがひとつの目標となるため、ゼミ活動としてまちあるきや建築探訪を複数回予定している。 なおゼミ履修者は担当教員の次の講義を受講することが望ましい。 春学期 オンデマンド 中東地域研究2「中東の都市と建築」 秋学期 オンデマンド 中東地域研究2「テキストと図像から読むオスマン朝の都市と建築」
卒論・卒業研究について
受講者は卒業論文のテーマに沿った史資料を収集・読解・分析し、複数回の中間報告をおこなう。計画の詳細は開講時に受講者と相談の上で決定する。 これまでの卒業論文には以下のものがある。 ■2024年度 「GISを用いたイスタンブルの交通渋滞分析と公共交通発展の必要性」(2024年度国際社会学部賞受賞) 「1970年代テヘラン新都心計画とイラン・イスラーム革命」 「16~17 世紀におけるトプカプ宮殿のハレムとその変遷」 「旧海峡植民地3地域におけるショップハウス建築の様相とその保存」 「現代イスラエル国における不動産法 −その成立に関わるパレスチナ地域における歴史的な土地制度の動態ならびにユダヤ教の教条−」 ■2023年度 「客家のアイデンティティと建築 台湾客家民居を中心として」 「都市空間は誰のもの?―ゲジェコンドゥとTOKİ住宅の比較からみる空間表象―」 ■2022年度 「20世紀初頭のイスタンブル-火災保険地図を用いた都市空間の分析-」
受講上の注意など
担当者の専門領域に鑑み、オスマン朝とトルコ共和国を対象をとし、トルコ語文献を中心に用いるテーマ設定が望ましいが、他地域他言語を専門とし、建築や都市とテーマにする受講者も受け入れる。
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