2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門は教育社会学です。これまで学校、家族やジェンダーなど多様な課題を研究テーマとしてきました。理論研究を軸にしながら、言説研究、インタビュー等の質的調査を主としています。
演習題目
ゼミ紹介
教育社会学は、社会学の理論・方法論で教育分野を分析する学問です。学校だけでなく、子ども、若者、家族など、扱う事柄は身近なことが中心ですが、それらが社会構造と深く関わっていることに目を向けると、自らの生きている日常が違う見え方になると思います。 教育(学校、家族、ジェンダー、子ども、社会化・・・)に関わるテーマであれば広く受け入れますが、教育は身近な領域であるからこそ、自分の経験や思い込みからでなく複数の角度から論理的に考えることが重要です。そのためには、本を読むことを厭わず、じっくり柔軟に思考する姿勢をもってゼミに参加して欲しいと思います。 3年生ではまず共通の文献を読むことで、教育を分析するための視点や方法を学びます。秋学期には各自の研究テーマにもとづく報告をして、ディスカッションを行います。3年生の終わりには卒論のテーマについてのゼミ論集を作成します。 教育社会学は多くのテキストが出版されており、大学の図書館にも所蔵されています。「教育社会学」「教育学」がタイトルにある入門書、概説書から、まずは手にとって読んでみると学問のイメージがつかめると思います。
卒論・卒業研究について
これまでの卒論のタイトルをいくつか列挙すると、「多様化した入試の問題からみる現代の大学」「誰も排除されない学校をつくったイタリア―イタリア式インクルーシヴ教育についての考察」「中等教育段階における家庭環境と教育格差の関係と格差縮小のための対策」「大学数の増大は格差を拡大するか」「外国につながる子どもたちのアイデンティティ確立に向けた地域支援の可能性」「大学生の就業意識の変化とその背景に関する一考察」「子どもの貧困問題から見る教育と福祉の連携―学校はいかにして困難を抱えた子どもを包摂しうるか」「コロナ禍以降のタイ王国の性的人身売買について―オンラインニュースサイトから加害者像を探る」「現在の児童文庫についての分析」「中学国語教科書からみるジェンダーギャップ解消へ向けた教育のあり方に関する考察「女子児童向け指南書から考える現代の女児に求められる能力」など、です。 研究テーマを見つけていくプロセスがとても重要なので、授業以外の時間も使って、自分の問題意識と向き合うようにしてください。
受講上の注意など
ゼミの履修とあわせて現代世界論コースの選択授業の「教育社会学1・2」も履修することを推奨します。ほかに学部では以下の授業も関連する授業です。※私以外の教員が担当している授業もあります。 〈関連する学部授業〉 現代世界論コース選択科目「教育社会学1」、「教育社会学2」 教養科目「教育基礎論1」、「学校教育社会学」、教職科目「教師論」
ページの先頭へ