2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
美術史、文化史、キリスト教文化
演習題目
ゼミ紹介
このゼミの扉は、美術、建築、音楽、宗教、歴史などを切り口として、イベリア世界、西欧世界、中南米を含むスペイン語圏の文化・地域・社会について理解を深めたいと思っている人に広く開かれています。専攻語は問いません。自分の関心のある領域を主体的に探求すると同時に、他のゼミ生の発表内容にも興味を抱いて積極的に質問・議論に参加できることが唯一の参加条件です。 ゼミでは、まずリサーチの仕方、文献の探し方、プレゼンテーションの基本などを学びます。その後は受講者による発表が中心となります。担当教員はいつでもテーマや調査、研究上の相談に応じますし、必要な援助を行えるよう努めますが、受講者自身が自分の興味を発展させようとする継続的な努力が不可欠です。 卒論・卒業研究については、受講者自身が勉強を進めていくなかで、自分の体験と関心に基づいてテーマを選ぶことになります。しかし思いつきだけでは壁につきあたります。常日頃からのリサーチと勉強が大切です。 これまでの例では、地域でいうとスペイン、中南米、日本、韓国、タイ、フランス、アイルランド、イギリス、イタリア、アメリカなど、時代でいうと古代から現代までと多岐にわたっています。
卒論・卒業研究について
近年の卒論の例: 「廃墟の文化遺産化に対する批判的検討 一猿島砲台跡におけるアニメ聖地巡礼と「不在の現前」に着目して一」 「現代ムエタイの変容 ギャンブルからエンターテインメントへ ―自身の体験とタイ国内外の主要団体の分析からー」 「ローズ・ヴァランとナチスに略奪された美術品の返還」 「映画におけるヒトラー表象の恐怖と笑いのパラドックス」 「サードプレイスとしての商業施設の在り方の検討―心地よい居場所の形の変化に着目してー」 「プレミアリーグにおけるスポンサーシップ戦略 ―拠点、業種という観点から―」 「セビージャの「フェリア・デ・アブリル」とその祝祭性の変遷」 「バルセロナにおける食品市場活性化の取り組み」 「スペイン・フランコ体制(1939~1975)の長期存続と背景」 「アルゼンチンにおける日系移民社会の歴史と文化 −中華系移民や韓国系移民と比較して−」 「19世紀後期フランスのポスター広告における女性表象」 「世界大戦を映し出す美術 日本と西洋を中心に、戦争画から戦争を考える」 「日本におけるパブリックアートの現在とこれから」 「漆と人々のかかわり -物質面・精神面の双方に着目して-」 「東海道新幹線駅が沿線地域に与える影響」 「日本における少女漫画の発展 ―ジャンルの変遷と女性漫画家たちの活躍―」 「日本の公立小・中学校における帰国子女教育施策の現状と課題 ―大阪府の実践例を中心に―」 「コロナ禍におけるBTS の影響力の分析」
受講上の注意など
スペイン語の知識能力は問いません。しかし指導教員の専門上、またスペイン語専攻の学生が比較的多数を占めることからも、授業で扱われる事例はスペイン語圏に関するものが多くなります。それらにまったく関心が持てないと退屈きわまりないでしょう。
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