2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
国際政治史、安全保障、国連PKO、ヨーロッパの国際関係、日本の安全保障、政策シミュレーション(ゲーミング)
演習題目
ゼミ紹介
2023度からゼミを担当しています吉崎です。新規にオープンした401-2号室、TUFS地域研究センター(TASC)に来てもらえれば、私のゼミの活動はすぐに想像できるかと思います。 ポイントは次の3点です。 第1に、センターは約3千冊の専門書を備えたライブラリーです。主に平和構築や安全保障に関する最新の研究書があり、ほぼ英語の本です。このライブラリーは大学図書室の別室として登録され、OPACでも本が見つかります。学部生にも公開され貸し出しもOKです。私のゼミでは、この図書室を最大限に活用します。 第2に、センターは世界とつながるスタジオです。大型モニターが中央に設置され、通信機材やWIFIを含めてウェブ会議用にセンターはデザインされています。TASCではニューヨーク、ジュネーブなど国際機関をはじめとし、世界にある外大のパートナ校、研究機関と一緒に会議や政策シミュレーション、シンポジウムを定期的に開催しています。ゼミの希望者には、こうした国際会議を準備・運営したり、大使館を訪問する機会が設けられます。昨年度から外語祭の期間中、センターと共同で専門家を招聘した研究会や交流会を開催しています。 第3に、センターでは政策シミュレーションを通じて世界を構想します。政策シミュレーションとは、なかなか聞きなれない言葉かと思いますが、それは「考えられないことを考える」思考ゲームとして海外の大学院や研修で取り入れられています。ゼミでは、ウクライナ、北朝鮮、台湾といった国際危機や、気候変動、ポピュリズムといったグローバルなリスクも扱う予定です。ゼミではグループに分かれて政策シミュレーションを体験してもらい、危機管理や政策構想の力を養います。また、希望者は、英語を使って本学の留学生や海外の大学とシミュレーションもしましょう。昨年の外語祭では、英語での政策シミュレーションをゼミとして初めてチャレンジしました。 以上の3点に加えて、センターでは、本郷サテライトキャンパスをゼミ活動の「最前線」として活用し、PKOセンターや大使館の実務家、そしてジャーナリストとの交流するイベントを昨年度から開催し、ゼミの希望者はこれに参加できます。 初年度の通常のゼミでは、論文の書き方や国際政治の基本文献の読解を行います。2024年度は高坂正堯『国際政治』、グレアム・アリソン他『決定の本質』を読解しました。討議は日本語がメインですが、英語でゲームをすることもあります。また人間の安全保障、アジア地域協力、国際平和協力などのテーマで相互発表を行いつつ、リサーチクエッションの組み立て方や論文の構成につきゼミ生間で議論を重ねます。 二年目には卒業研究のテーマや方法論を探りながら、ゼミ生相互の議論を積み重ね、個々人で研究を進めます。
卒論・卒業研究について
テーマは、国際政治や国際関係に関連するものであれば、好きなテーマで自由に表現してください。参考まで、卒論テーマとしては、インドとグローバルサウス、台湾問題と日米同盟、フランスの核戦略とヒロシマ、フランスの核政策、フランスのアフリカ政策、スイスの中立政策、ベトナムの対外政策などがありました。英語で執筆し、海外へ投稿することもお勧めします(すでに実行している人もいます)。
受講上の注意など
今年度の開講は「本ゼミ」のみとし、「サブセミ」は設定しませんので、どうぞご注意ください。 なお本ゼミは「TUFS地域研究センター」のある401-2号室で行います。
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