2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
日本思想史、社会運動史、マイノリティ研究
演習題目
ゼミ紹介
このゼミでは近現代日本の民衆の歴史と文化、社会運動史について多様な観点から考察してきました。例えば、民主主義の可能性、伝統文化と現代、西洋化される非西洋社会のゆくえ、資本主義と国民化・労働力化、差別と人種主義などです。 私は日本思想史と部落史・民衆史をテーマに研究してきましたが、2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故を経て、地域社会が抱えている課題に応える民主主義の再構築というテーマを強く意識するようになりました。そうした問題意識にもとづいて、近年は日本の地域社会の差別と性というテーマを、南アジアのカースト制度やヨーロッパの事例と比較しながら追求しています。また、社会運動史についてもカルチュラル・スタディーズの方法論にもとづいて研究しています。 今年は、クィアスタディーズを学ぶという関心から、イヴ・セジウィックのTouching Feeling(『タッチング・フィーリング』)を読んでいます。このあと、移民・シチズンシップについての本を読んでいく予定です。
卒論・卒業研究について
これまでの卒業研究・卒業論文は以下のようなものがありました 「ヴィジュアル系ロックの多面性 Xを中心に」 「Documentary Research on same sex partnership in Japan] 「地域間競争社会において再考される地域の個性とは 吉祥寺と井の頭公園」 「「空気」の起源と変遷」 「インド・タタ財閥成功の要因」 「死者たちのデモクラシー 日航機事故と上野村」 「少子高齢化社会におけるニュータウンの方向性」 「アニメ「ダーリン インザ フランキス」における生と死の表象」 「トランスジェンダーの実態と性教育」 「レラの帰郷(アイヌを題材として漫画作品」 「在日大観キリスト教会の伝道活動の分析」 「日本の差別問題とヒップホップ」 「日本と韓国の広告研究」 「インドネシアの黒魔術について」
受講上の注意など
毎年大阪・釜ヶ崎と京都の東九条・崇仁地区で日雇い労働者、在日コリアン、被差別部落について、あるいは北海道の二風谷でアイヌ社会の現在についてフィールドワークをしています。ゼミ生と相談して決めています。
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