2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
英語教育学、CEFR研究、コーパス言語学、辞書学
演習題目
ゼミ紹介
私のゼミはコーパス(大量に話し言葉・書き言葉のテキストを電子化して収集し言語分析データとして利用するもの)を使った言語習得・言語教育の研究が主です。難しそうですが、関心さえあればどなたにでも基礎から手ほどきできますので、心配しないでください。 コーパスを使った(1)言語研究、(2)言語習得研究、(3)教材分析、(4)教材開発、などが主な研究分野です。最近はそれにヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)をからめた研究を推進しており、本学の CEFR-J x 28 プロジェクトなどもその1つです。また最近は大規模言語モデル(LLM)を言語教育にどう使うか、といった新しいテーマにも取り組んでいます。 私はコーパスを使った英文法書の企画、辞典編纂、教材作成、などのプロジェクトを複数走らせています。それらの手伝いをしていただき、この分野での実務経験を得ることもできます。またワールド・ランゲージ・センターの長としてCEFR-J x 28 プロジェクト(28言語を言語共通の枠組みで指導・評価するプログラム)に関連した研究を行っていますので、ゼミの学生さんにそれらのプロジェクトで研究補助をしてもらい経験を積むこともでき、基本は英語教育ですが、それにこだわらず皆さんの専攻言語を活かして研究してもらうことも可能です。 3年次前半はコーパス関係の概論書の講読とツール講習などを並行して行います。3年次後半ではコーパスを使用したミニ・プロジェクトに取組み、実践的なコーパス利用の実地訓練を行い、その成果を研究室の公開発表会(2月予定)でポスター(または口頭)発表をしてもらっています。 4年次にはゼミで養成した専門知識を活かして卒論を書き、先輩は英語教員や教科書・教材・テスト・通信添削などの教育企業への就職が多く、専門知識が就活に活かせるゼミです。さらに大学院進学をして研究者の道を歩む人を強く支援しています。 また3年生の夏休みに、教育系企業へのインターンシップも実施しています。過去の実施企業には、ベネッセコーポレーション、Z会、東京書籍、三省堂、レアジョブ、などがあります。また3, 4 年生はさまざまな形で、研究室のプロジェクトに研究補助のアルバイト等で参加してもらいます。
卒論・卒業研究について
広く英語教育学コーパス言語学辞書学関連のテーマの卒論・卒研を指導しています。コーパス関連であれば、英語以外の言語でも相談の上、対象になることがあります。 [これまでの卒論の分野例] ●英語学習者コーパスを用いた文法習得順序研究(例:関係節・後置修飾・時制と相など) ●英語学習者コーパスを用いた CEFRレベル基準特性の抽出 ●英語学習者コーパスを用いた母語の干渉に関する研究 ●英語教科書のコーパスによる国際比較分析 ●コーパス分析による英和・和英辞典の改善 ●TED Talk のコーパスを用いたプレゼンテーションに役立つ表現の収集と教材作成 ●英語助動詞の使い分けに関するコーパス分析と文法指導への応用 ●フィリピン語の歌のコーパス構築と接辞学習への応用 ●日本語コーパスを用いた学習語彙の研究
受講上の注意など
年度にも寄りますが、日本語があまり話せない留学生なども加わるので、部分的に英語を使用する場面も多くありますので、積極的に日英両語でコミュニケーションを取ってください。 特にプログラミングや統計の知識は不要ですが、学部生でもAIなどを活用したプログラミング作成の基礎を学びますので、そういった意欲がある学生を希望します。
ページの先頭へ