2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
専門領域:中国・香港を対象とする地域研究(社会保障、労働関係、産業、ジェンダー事情) 卒論指導可能分野:現代中国の経済・社会
演習題目
ゼミ紹介
当ゼミでは、現代中国の経済と社会事情に関して調査方法を学び、学術論文を執筆します。 中国の世界経済における存在感は急速に高まり、世界第2の経済大国になりました。しかし国内には、拡大する貧富の格差、加速する少子高齢化、上昇する人件費、地方政府の負債や土地の権利をめぐる摩擦など、課題が山積しています。またスマートフォンや次世代EV(電動自動車)、デジタル通貨などイノベーションの新たな拠点として中国が台頭するなか、米国からの圧力が急激に高まっています。 こうした中で中国経済の実態を理解するには、信頼できる情報を選別し分析を行う必要があります。さらに、政治の変化と歴史的背景を理解したうえで、統計データをチェックし、市場分析を行うことも肝要です。 理論的な枠組についても、中国では驚異的なスピードで研究成果が増産されています。単なる「中国事情通」ではなく、(1)国際的なの理論研究の動向を踏まえる、(2)日本との比較を行う、(3)歴史的展開に留意する、という3点を組み込んで、日本発の独自の中国研究を目指します。 ゼミでは、まず中国の経済成長に関する基本文献を共通のテキストとして購読するとともに、年間を通じて各自が論文のテーマを決めて発表を行います。またゼミ生の希望があれば、全体の共通のテーマを設定します。 夏休みにはゼミ合宿を行い、集中して論文執筆のための中間検討会を行います。
卒論・卒業研究について
2024年度の卒業論文のタイトルは、以下のとおりです。 ・中国農村地域における高齢者の医療保険選択に関する分析:湖南省A鎮を事例として ・作品の質と業界の変化から検討する中国アニメの現状 ・中国と台湾のシェアサイクルビジネスの違い:ビジネスの発展方法と当時の時代背景の比較を通して ・中国における労働問題の改善策:NGO、多国籍企業、労働組合の役割と課題 ・中国の農村土地改革の取り組み評価から考える農村・都市二元構造解消の制約 ・反逃亡犯条例デモの特異性:リーダーのいない運動はどうして長期化したのか
受講上の注意など
現状分析が中心のゼミですので、既存の日本語文献だけに頼ることができません。中国語、英語の文献を利用することを意識してください。
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