2025年度
教員名
専門領域・卒論指導可能分野
トルコ語言語学・トルコの言語政策・チュルク諸語の歴史・中央アジアチュルク語古典文学
演習題目
ゼミ紹介
トルコ語,およびこれと同じ系統のチュルク諸語に関するゼミ. 私の主な専門は14~15世紀頃の中央アジア・チュルク語文献の言語で,現代諸語の中ではウズベク語に比較的近いとされるものです.言語学の立場から研究に取り組んでおり,それ以外の方法論には通じていませんが,文学や宗教といった観点から文献に書かれた内容により深く立ち入って研究したい,という人ももちろん歓迎します.またこれより古い時代のもの(8世紀の碑文にまでさかのぼります)から現代諸語までそれなりに押さえているので,幅広く対応可能かと思います.アナトリア地域は守備範囲ではありませんが,いわゆる古アナトリア・トルコ語(オスマン語よりも前の時代にあたる)については翻訳に携わったこともありますから,こちらも関心のある人は相談してください. トルコ語言語学もこのゼミの重要な柱になります.トルコ語のさまざまな言語現象に加え,トルコの言語状況や,言語改革・文字改革に代表されるトルコの言語政策,といったテーマを取り上げることが考えられます. チュルク諸語間の対照も研究テーマとしてはありえます.ただ個人的には,同じ系統の言語間には(言語の)歴史的な経緯というものが必ずあり,それを解明するための文献資料も残されているので,それらを考慮しない共時的な「対照」がそれほど面白いとは思えません.
卒論・卒業研究について
受講上の注意など
トルコ地域や南・西アジア地域に限っているわけではありませんから,どの地域言語の学生でも大丈夫ですが,トルコ語・それ以外のチュルク諸語のどちらを対象にする場合でも,菅原の講義は聞いておくか,並行して受講することをおすすめします.
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