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ヘーゲルのもっとも謎めいた著書『精神現象学』が1807年に公刊されてから、ほぼ二百年以上がたとうとしています。この授業では、あらためてこのテキストの一部を詳細に検討しながら、ヘーゲルの思考の現場をたしかめ、その息づかいにふれてみます。
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ひとりではなかなか読みきれないヘーゲルのテキストを、それこそ、舐めるように少しずつ読んでいきます。
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『精神現象学』は日本語でも三つの翻訳があり、フランス語、英語なども存在しています。ですから、ドイツ語の原書を基本のテキストとしますが、ドイツ語が分からない学生は、どの翻訳を使ってもかまいません。予断で近づくのではなく、ひたすらヘーゲルが遂行しているロゴスの運動性を経験するということに眼目をおいています。
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予習ぶり、議論への貢献度を勘案して、公正に評価します。
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具体的なテキストに即して、じっくりと内容を考えてきていただくことが授業の前提になります。この過程をあわせて、はじめてこの授業がなりたつものと思っていください。
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