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Politics of Life, Nature and History
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政治学ばかりではなく、人文・社会諸科学/ヒューマニティーズの言葉遣い、思考方法を学び、学問的な読み書きを鍛錬する。さまざまな事象及びそれにかんするテキストを鵜呑みにせずに吟味しながら、読み、しらべ、かんがえ(あぐね)、書き、その結果について他人から批評を受け、またやり直すことを大切にしたい。
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This course will give you an opportunity to develop your skills for academic thinking and writing in the disciplines of humanities and social sciences.
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人文・社会諸科学/ヒューマニティーズの著作群を読み、自分の身ひとつで問いを立てて、ことがらを考え抜く、学問の力を身につけ、それをかたちにするためのサポートを行なう。
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Reading critically literatures in this course will give you a chance to propose a question on your own, think it through and express your thinking academically.
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生命、自然、歴史、政治(学)、野の学問、環境民俗学、コモンズ、近代国家
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life, nature, history, politics, rural studies, environmental ethnography, commons, modern state
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第一回 導入:生命・自然・歴史の政治学への誘い
第二回 菅豊『川は誰のものか――人と環境の民俗学』論点の整理・検討(1):川と人々のつきあい
第三回 論じられている事柄の振り返り・吟味
第四回 アクティヴ・ラーニング(1)
第五回 小論文相互検討会
第六回 『川は誰のものか』論点の整理と検討(2):共的資源――コモンズとしての川
第七回 論じられている事柄の振り返り・吟味
第八回 『川は誰のものか』論点の整理と検討(3):近世のコモンズの歴史
第九回 論じられている事柄の振り返り・吟味
第十回 アクティブ・ラーニング(2)
第十一回 小論文相互検討会
第十二回 『川は誰のものか』論点の整理と検討(4):コモンズと近代国家
第十三回 論じられている事柄の振り返り・吟味
第十四回 『川は誰のものか』論点の整理と検討(5):コモンズの現代的変容
第十五回 総合討論とまとめ
学問の基礎におかれるべき、《問いをもって考え抜く力》がどのようなものであるかを実地に追体験しつつ、学問の先人たちに導かれながら、そうした力を身につけ、言語表現法のひとつとしての論文を作成する術を体得する。
この授業全体では、環境民俗学の仕事である、菅豊『川は誰のものか――人と環境の民俗学』(吉川弘文館、2006年)をインテンシヴに読み解きつつ、新たな野の学問に学び進む準備をととのえてゆく。生命・自然・歴史の政治学ということも視野におさめつつ、政治のことば、政治学の読み書きにも焦点をあてる。
授業は、同著の構成にしたがって読み進めるので、参考のため、以下に、目次を掲げておく。ピア・ラーニングを通して、読み書きの訓練も実習したい。
川は誰のものか?――プロローグ 川と人々のつきあい サケが遡るムラ 伝統的な自然とのつきあい 共的資源――コモンズとしての川 共的に管理する川 共的な財産としての川 近世のコモンズの歴史 コモンズの誕生 コモンズをめぐる争い 川の流域管理 コモンズとしての川の近世的性格 コモンズと近代国家 「公益」の発見 「資源保全」は「公益」 「公益」の正当性(レジティマシー)――国家による価値の創造 「公益」という言葉がもつ力 コモンズとしての川の近代的性格 コモンズの現代的変容 コモンズで楽しむ人々 変わりゆく現代のコモンズ コモンズはどこへ行くのか? 川は「みんな」のものである――エピローグ
大学で学ぶからには、学生たりとも、学問という仕事に何らか携わることにならざるをえない。この授業では、そのための基礎的な訓練を、本の読み方、論文の読み方、問いをもって考え抜く術、自らの思考の軌跡を論文という言語表現にまとめあげてゆく力などにそくして行なうが、上から押し付けられるものではあるまい。当人じしんが、問いを見立て、その問いをもって考え抜く力を日々育てあげてゆく気概が何よりも必要となる。
授業内でとりあげた文献、ごじぶんで渉猟した文献を実地によく読み――読むべき文献を探り当てる嗅覚の鍛錬も重要だ。そのためには図書館をほっつき歩こう――、それを元手にして、それぞれが自らの身ひとつで問いを見立てて、その問いをめぐって考え抜いた思考の軌跡を、論文というかたちにまとめてゆく。すくなくとも二回は相互検討会をおこなう。日頃も「ピア・ラーニング」の方法をふんだんに利用しながら、授業という時と場に集う者どうしが学び気づきあってゆく力を鍛錬したい。学期末論文では、以上の作業の暫定的総括として、人文・社会諸科学への基礎固めをしたい。
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1. Introduction 2. Reading (1): Yutak Suga's Kawa wa dareno monoka?: Relationship between a river and its people 3. Reading related texts 4. Active Learning (1) 5. Peer Learning: Read and comment short paper 6. Reading (2): Kawa wa dareno monoka?: A river as commons 7. Reading related texts 8. Reading (3): Kawa wa dareno monoka?: History of commons in early modern 9. Reading related texts 10. Active Learning (2) 11. Peer Learning: Read and comment short paper 12. Reading (4): Kawa wa dareno monoka?: Commons and a modern state 13. Reading related texts 14. Reading(5): Kawa wa dareno monoka?: Contemporary metamorphoses of commons 15. Conclusion
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2回の小論文(それぞれ、2000字以上)と学期末論文(4000字以上)で評価する。小論文ふたつに50%、学期末論文に50%の比重をおいて点数をつける。
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2 Short papers (2000 Japanese words minimum) and 1Term Paper (4000 Japanese Words minimum).
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テキストの指定された箇所を熟読・吟味し、論点の抽出につとめておく。授業は、テキストを読んでいることを前提に進める。
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Read critically assigned texts.
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専修大学出版企画委員会編『改訂版 知のツールボックス 新入生援助集』(専修大学出版局、2009年)は、手元において、大学での学びの手がかりにしてほしい。 テキストの指定された箇所をあらかじめ精読し、自分で問いを見立てる訓練を日頃から積むこと。
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